真空冷却、パン・菓子製造に応用
ソディックの「連続式真空冷却装置」が6月2日、(一社)日本食品機械工業会が主催する「第5回FOOMAアワード2026」において優秀賞を受賞した。
同装置は加熱調理後の食品を真空槽内へ連続搬送しながら急速冷却するシステム。従来のバッチ式で必要だった台車搬送や手作業による積載を不要とし、人手不足に悩む食品製造の現場省力化ニーズに応える。また、菌の発育至適温度帯である約80℃~20℃を約2分で通過させられるため、菌の繁殖を抑え、賞味期限の延長、ひいてはフードロスの削減などの社会課題の解消にも貢献すると考えられる。同社・執行役員 食品機械事業部長の中村卓弘氏は「真空環境下で冷却するため、落下菌やほこりなどの侵入リスクを低減できる。また、食品を均一に冷却しやすく、品質の安定化などにも寄与する」とメリットを説明する。
会場ではこれまで同社が強みとしてきた米飯や麺ではなく、食パンを冷却・搬送するデモを行った。この他にも、菓子などにも対応できるとしており、今回の受賞は同社が掲げる「グローバルな総合食品機械メーカー」への転身の契機になりそうだ。

授賞式は2日、FOOMA JAPAN 2026のオープニングレセプションで開かれた。左から日食工の大川原行雄会長、ソディックの中村卓弘食品機械事業部長
(日本物流新聞2026年6月25日号掲載)