メトロ電気工業、アルミ溶解保持炉が省エネ補助対象に
- 投稿日時
- 2026/06/04 09:00
- 更新日時
- 2026/06/04 09:00
「オール電化の鋳造工場」実現へ
メトロ電気工業は5月12日、日本高熱工業社と共同開発した赤外線ヒーター式溶解保持炉「IRM series」が、(一社)環境共創イニシアチブの令和7年度補正予算「省エネ・非化石転換補助金(工場・事業場型)」の補助対象設備に正式採択されたと発表した。電気を熱源とする実用的なアルミ溶解保持炉としては世界初・業界初となる。
アルミダイカスト業界では従来、ガス燃焼式の溶解炉が主流だったが、エネルギー価格の高騰とカーボンニュートラル対応の加速を背景に、製造工程の電化ニーズが高まっている。IRM seriesはメトロ電気工業の赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート」を採用し、対象物を直接加熱することで熱ロスを大幅に削減。熱効率を50%以上向上し(本設備65%、従来設備30%)、エネルギー消費原単位を約60%低減する。年間220日稼働の試算では省エネ量は61万3597kWh(原油換算:7・2㌔リットル)、CO2排出量は約18㌧削減できる。再生可能エネルギーとの組み合わせにより実質排出量ゼロも実現可能としている。
設備面でも設置面積を従来炉比30%削減、炉体表面温度を60℃以下に抑えたほか、給排気音・燃焼音をゼロにするなど安全性と作業環境を改善した。
今年度から大手企業を中心に温室効果ガス排出量取引制度が始まる中、両社は金型加熱の電化なども含めた“オール電化の鋳造工場”の実現に向けた取り組みを加速させる方針だ。
(日本物流新聞2026年5月25日号掲載)