ROMS、棚・ボット1台で完結の自動倉庫
- 投稿日時
- 2026/09/18 09:00
- 更新日時
- 2026/09/18 09:00
「ロボットが1台あるのを当たり前に」
製造・物流向けの自動化設備を開発するROMSは8月26日、3次元走行ボット(ロボット)1台で「運ぶ」「持ち上げる」「置く」の動作を完結できる自動倉庫「NINBUS(ニンバス)」を発表した。実機は9月11日まで東京ビッグサイトで開かれている国際物流総合展2026で初公開している。
同社が従来開発してきた自動倉庫は、スタッカークレーンにコンベヤやAGVを組み合わせるタイプだった。そのため、高い天井やまとまった矩形スペース、大掛かりな初期投資を必要とする場合が多かった。NINBUSはボット自体が棚を昇降するためボット1台・棚1連から導入でき、これまで自動倉庫の導入を諦めていた狭小スペースや既存倉庫などにも柔軟に対応できる。同社 代表取締役社長の前野洋介氏は「ECや3PLの物流拠点、製造業の部品倉庫などで使ってもらえればと考えている」と話す。
保管量は、一段あたり最大4列の高密度保管「クワトロディープ」により、中・軽量棚に比べ約3倍。生産性は人手によるピッキング比で4~6倍に高まる。入出庫や保管だけでなく、順立てや中間在庫の一時保管などにも使える点も特徴だ。

棚の片側をつかみ昇降する
さらに、NINBUSが追求したのは「速さではなく止まらなさ」。システム全体を自律分散型AIが制御し、ボットが1台故障しても他機が自律的にカバーして現場を止めない。今後は、繁忙期などに合わせて稼働ボット数を増減できる、ボットのレンタル(RaaSモデル)も提供予定で、必要な時に必要な分だけ自動化する体制を後押しする。前野氏は「フォークリフトが1台あるのが当たり前のように、ロボットが1台あるのを当たり前にしたい」と話す。

前野洋介社長
(日本物流新聞2026年9月10日号掲載)