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アクティオ、長野千曲の最大整備拠点を公開

投稿日時
2026/05/27 10:53
更新日時
2026/05/27 11:01
「長野ちくまテクノパーク統括工場」の外観

自動化で洗浄時間8分の1

総合建設機械レンタルのアクティオは5月13日、長野県千曲市に開設した整備・物流の新拠点「長野ちくまテクノパーク統括工場」を報道関係者向けに公開した。日本三大車窓のひとつに数えられる姨捨(おばすて)の棚田を望み、202512月から本格稼働している。

新工場が最も力を入れたのが機械化による現場省力化だ。中でも返却機材の洗浄工程は独自の仕掛けを凝らした。ショベルカーなどの重機洗浄に用いる洗車プールでは、メーカーと共同開発した専用の洗浄ノズルと掛け合わせることで、手作業では1日かかる場合もあった洗浄作業を最大8分の1の時間で処理できるようになったという。「夏場の洗浄作業は身体的な負荷が非常に大きい。なるべく機械化し、人には付加価値の高い仕事をしてもらいたい」(小沼直人社長兼COO)とその意図を話す。

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アクティオの小沼直人社長兼COO

機械導入は省力化だけでなく、整備の内製化など工場が提供する価値向上にも寄与している。ダイヘン製のロボットを活用した自動溶接ロボットシステムは、従来外注に頼っていたバケット修理や消耗品の製作を社内で完結させるほか、タイヤラックなど工場内で使う治具の製造にも活用する。タイヤラックは千葉・市川の自社レンタカー工場などから提供依頼が来ており、他拠点への資材供給も視野に入れる。他にも、倉敷機械(現DMG MORI Precision Boring)製の横形マシニングセンタや新東工業製のショットブラストなどを導入し、作業負担の軽減や整備品質の均一化、生産性向上を実現している。

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重機を洗える大型の洗車プール。洗浄ノズルは初導入

■人材教育の場にも

同社は2001年の佐野統括工場(栃木県)開設を皮切りに、整備・物流・人材育成を兼ね備えた「テクノパーク統括工場」を全国展開してきた。今回の長野ちくまは全国9カ所目で、敷地面積約9万1千㎡・延床面積約1万㎡は同シリーズ最大規模となる。上信越道と長野道が交わる更埴ジャンクション至近に位置し、石川・富山・福井・新潟を含む北信越エリアと一部関東をカバーするほか、佐野・三重いなべの各統括工場との中間点として広域の機械供給体制も担う。

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ダイヘン製の溶接ロボットを導入した

工場開設に合わせ、長野県内に点在していた4工場を集約した。小沼社長は「分散していると人材が分断され、専門化は進むが機械を幅広く見られなくなる」と指摘し、多能工化と整備品質の均一化こそが集約の主眼だと強調。「修理は方程式がなく、経験則が求められる。AIも活用しながら若い人が早く熟練工になれる形を目指したい」と述べた。現在の就業人数は96人だが、将来的には協力会社を含め150200人規模への拡充を目指す。

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【写真左】倉敷機械(現DMG MORI Precision Boring)製の横形マシニングセンタ

【写真右】新東工業製のショットブラスト 

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防災・BCPにも力を入れる。全長17メートルの大型ヘリが離着陸できるヘリポートや2万リットルの軽油備蓄が可能な設備に加え、スターリンク(衛星通信設備、=写真)なども導入した