ダッソー、オムロンとIT・OT融合
- 投稿日時
- 2026/05/08 09:00
- 更新日時
- 2026/05/08 09:00
デジタル双子で製造現場を刷新
ダッソー・システムズとオムロンは4月22日、IT(情報技術)とOT(制御技術)の分断を解消するパートナーシップを締結したと発表した。両社の協業により、製造業や機械メーカーはバーチャル空間と現実世界を融合した統合アプローチで、柔軟かつ高性能な生産システムの設計・検証・導入が可能になる。
現在の製造現場では製品設計・自動化・生産管理がサイロ化し、立ち上げ時間の延長やエラーリスクの増大などを招いている。今回の協業はこれらの課題に対応するもので、ダッソー・システムズの「3D UNIV+RSES」とオムロンのオートメーションソフトウェア「Sysmac Studio」を組み合わせ、生産システムのバーチャルツインを中核とした一貫したデジタル環境を構築する。製造現場は実設備を建設する前に生産ラインの検証やロボット動作確認、物流フローの最適化を仮想空間で実施できるほか、稼働後もセンサーやロボットからのリアルタイムデータをバーチャルツインに還流させて予知保全に活用できる。
ダッソー・システムズCEOのパスカル・ダロズ氏は、継続的に自己改善するソフトウェア定義型の「生きた生産システム」によって、「工場を単なる自動化ではなく自律化へと導く」と強調した。オムロンのインダストリアルオートメーションカンパニー社長の山西基裕氏は「OTとITの世界を統合し、シミュレーションから生産の実装まで一貫したソリューションを提供する能力が強化される」と述べた。
両社は4月20~24日まで独ハノーバーで開催中の「ハノーバーメッセ2026」で本取り組みをデモ展示している。
(2026年4月28日MonoQue掲載)