JUM、実証船4隻が商用運行で自動運転レベル4を実現
- 投稿日時
- 2026/04/28 14:30
- 更新日時
- 2026/04/28 14:33
国交省の自動運行船認証を取得
ジャパンマリンユナイテッドは、公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」第2ステージにおいて、4隻の実証船が国土交通省の船舶検査に自動運航船として合格、自動運航船として商業運航を開始したことを発表した。無人運航船の実現と人や物資の安定的な輸送を目指したプロジェクトで、賛同した国内企業53社がコンソーシアムを構築。同社は実証船「げんぶ」で、自動運航システムの搭載エンジニアリングに取り組んでいた。
同コンソーシアムでは自動運航船を単体技術ではなく、船上システム・ 通信システム・陸上支援システムを統合した運航システムとして設計・開発。貨物船や旅客船など用途や運航条件の異なる複数の船舶を対象に、新造船や既存船へのレトロフィットで自動運転レベル4相当の自動運航機能を実現している。周辺認識や将来挙動の予測などの機能を組み合わせ、自律判断と人による監視・介入が前提。衛星回線と携帯回線を利用した通信回線を介し、複数船舶を同時に監視・支援可能な陸上支援センターと連携して運航することで、運航の安全性と冗長性を確保している。
同社は自動運航船として最適なシステム機能・機器配置に取り組み、乗組員1名による効率的な監視を可能とするブリッジ集中コンソールの構築などを推進。第2ステージでは用途や航行環境の異なる4隻を実証船として、自動運転レベル4相当の自動運航機能を商用運航下で検証し、国土交通省の検査に自動運航船として合格した。
合格した4隻は新造内航コンテナ船「げんぶ」(全長約134m)、旅客船「おりんぴあどりーむせと」(同66m)、内航RORO 船「第二ほくれん丸」(同173m)、内航コンテナ船「みかげ」(同97m)。それぞれ国内輸送で就航しており、第二ほくれん丸とみかげは既存船だった。
陸上支援センターでは、複数の自動運航船の航海状況や機関状態、周辺環境などの情報をリアルタイムで集約・可視化して監視。常設型のセンターは兵庫県西宮市の古野電気の社屋に設置され、移動型センターはカーゴトレーラー型でけん引移動ができる。

カーゴトレーラー型の移動型陸上支援センターは全長約7mとコンパクト
(2026年4月28日MonoQue掲載)