パナソニック コネクト、関西物流展でSCMの全体最適化を業界ごとに提示
- 投稿日時
- 2026/05/21 09:00
- 更新日時
- 2026/05/21 09:00
属人化からの脱却とデータ連携
関西物流展に初出展したパナソニック コネクトは、サプライチェーン(SC)全体の最適化に向けたソリューションを披露した。近年、同社はハードウェア中心の事業からソフトウェア領域の強化へと移行しており、グループに擁するZetes(実行系システム)とBlue Yonder(計画系システム)の技術を統合した提案に注力している。
「日本の現場は実行力と柔軟性に優れる反面、紙や表計算ソフトを用いた属人的な運用が多く、個別システムが乱立してデータ連携が分断されているのが実態」(パナソニック コネクト 現場ソリューションカンパニー 現場サプライチェーン本部 SCM SBU SBU長 小笠原隆志氏・以下同)とし、同社は「現場から始める全体最適化」をコンセプトに掲げ、SaaSパッケージによる業務フローの標準化と、SCMを横断する包括的なデータ基盤の構築を推進する。
展示では、業界特有の課題に対する具体的なユースケースを紹介。化学業界では荷姿での判別が難しい同一荷姿異品目に対し、OCRやGPSを活用。検品業務のデジタル化により手入力を補助し、誤検品リスクの低減と作業時間の短縮を図る。半導体業界には、変動の激しい需要に対し、生産能力の制約や供給契約の優先順位、利益率などの条件を加味した高度な需給シミュレーションを提供。事業計画と連動した最適な受注調整を支援する。モビリティ業界では多頻度化する部品調達において、積載率や配車ルートを動的に最適化。配送データを生産工程と連携させ、段取り替えの調整や中間在庫の削減に繋げる。
導入手法についても、既存システムを一斉に刷新するのではなく、ボトルネックとなる工程から段階的にデジタル化を進めるアプローチを提案する。「提供するシステムはSaaS型のため、協力会社ともブラウザ経由で容易に連携できる」という。同社は、日本独自の現場要件に合わせた伴走型のサポート体制で、実効性の高い物流変革を後押しする構えだ。
(日本物流新聞2026年5月15日号掲載)