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山善FA・Sier会総会、ヒューマノイド、半導体など4分野に注力

投稿日時
2026/07/21 09:00
更新日時
2026/07/21 09:00
丸山洋彦山善TFS支社支社長

今期売上目標は10.4%増へ

山善FA・Sier会総会が6月18日、ANAクラウンプラザホテル神戸(神戸市中央区)で開催され、正会員や準会員など44社、72人が参加した。丸山洋彦山善TFS支社新支社長による2026年3月期の業績報告と今期方針の説明が行われたほか、満場一致で新会長に沢宏宣氏(三和ロボティクス)を選出するなど、新役員体制への移行が承認された。

冒頭、挨拶に立った中山勝人参与(前TFS支社長)は、同社が提携するINSOL-HIGHら民間企業4社で構成するコンソーシアム「J-HRTI」を3月に設立したことを報告。「フィジカルAI・ロボットデータ収集センターをいよいよ8月にオープンする。40台のヒューマノイドロボットを駆使してデータを収集していく」と説明した。さらに「産業ロボットのティーチングも人手不足だが、ヒューマノイドを操れる人材はさらに希少であり、ゆえに大きなビジネスチャンスがある。SIerの皆様ともヒューマノイドの社会実装に向けて協力していきたい」と呼びかけた。

続いて登壇した丸山支社長は、2026年3月期のTFS支社の連結売上高が前年比3.4%増の444億6000万円になったと報告。TFS支社(単体)の受注実績は12.1%増の409億3500万円と健闘し、特に工作機械を扱うMP課での塗装ラインの受注が業績に貢献したとした。

今期の経営方針には「ソリューションを磨き抜き『付加価値』を高めしっかり稼ぐ!」を掲げた。丸山支社長は「以前はSIerであるグループ会社の東邦工業の社長を務めていた。モノづくりの現場視点から販売を行う商社を見たとき、商社に本当に求めていた要素をこの方針に詰め込んだ」と語った。

具体的施策には「収益力の向上」「グローバル展開の加速」「営業活動の高度化」「経営基盤の強化」の4つを提示。特に「営業活動の高度化」における半導体、建機、物流カテゴリーの強化と、「経営基盤の強化」を担うヒューマノイドビジネスの拡大に向けては、分野別専任職(HP職)を配置して強力に推進していく。これらにより、2027年3月期は連結売上高486億5000万円(10.4%増)、営業利益22億400万円(23.1%増)の増収増益を目指す。

■新会長に三和ロボ沢氏

総会では、注力するカテゴリーの専任担当者からそれぞれの具体的な取り組みも説明された。

まず半導体カテゴリーでは、検査・分析・解析などオフライン領域から着実に攻略を進め、学会発表を通じた同社のプレゼンス向上を図る。また、ヒューマノイドでは細かな環境変化に対応して自ら考えて動く「自動化から自律化」への変革をサポートし、DX、RXに続くフィジカルAIとヒューマノイドによる「PX(フィジカル・トランスフォーメーション)」の実現を目指す。

建機農機では、自動化普及率が5~20%にとどまる建機業界に対し「大型化」に対応した自動化提案を強化するほか、トラックや船舶などへも今後ターゲットを広げる。生産物流の自動化においては、深刻な人手不足を背景に需要が高まるAMR(自律移動ロボット)などの導入を進め、設備から上位システム構築まで一気通貫で行うソリューション提案を武器に伸長を目指すとした。

役員改選では、新会長に沢氏、副会長に山中稔氏(山中機械工作所代表取締役)、会計に山家良樹氏(東海ソフト副本部長)がそれぞれ就任。沢新会長は「丸山支社長の『しっかり稼ごう』『絆が大事だ』という方針に深く共感している。この業界では『言った・言わない』や『貸し借り』といった泥臭いやり取りが多々あるが、これらを減らしていくことで、全員が儲かる好循環を作れる。コミュニケーションと絆を深め、各社が当会を通じて商売を伸ばせるよう努めたい」と決意を語った。

山善T02.jpg

新役員の(左から)副会長・山中稔氏(山中機械工作所代表取締役)、新会長・沢宏宣氏(三和ロボティクス)、会計・山家良樹氏(東海ソフト副本部長)



(日本物流新聞2026年7月10日号掲載)