両備システムズ、SCM事業の30年売上100億円に
- 投稿日時
- 2026/09/16 09:00
- 更新日時
- 2026/09/16 09:00
倉庫管理から制御までワンストップ
両備システムズは、物流を軸としたサプライチェーンマネジメント(SCM)事業を2030年度に売上高100億円へ拡大する方針を打ち出した。同社が強みを持つ倉庫管理システム(WMS)に、7月末に株式譲受でグループ化したAPT(アプト)の倉庫実行・制御システム(WES・WCS)を融合。両備グループでのノウハウも活用し、サプライチェーン全体の最適化をワンストップで支援する。
同社は製造業向けやアパレル向けの基幹システムを展開し、物流領域でも「R―LOGI for WMS」などを手掛けてきた。ただ、倉庫内で設備を動かすWES・WCS領域は「歯抜け」だった。自社開発も試みたもののノウハウの壁は厚く、アプトのグループ化で空白を埋めた。
両備グループには輸送を担う両備トランスポートや、倉庫建設・運営を手掛ける各社もそろう。同社執行役員 営業本部 民需営業統括部 統括部長の橋本渉氏は「単体のシステム提供にとどまらず、グループ内の建築や物流運営、保守といったリアルなアセットを組み合わせ、一気通貫で成果を出していく」と狙いを語る。顧客の事業に深く伴走してKPIを共同改善する「オファリングモデル」へのビジネス転換を急ぐ。
アプト 代表取締役社長の井上良太氏は、ワンストップで解決できる座組みに「非常に競争優位性がある」と期待を示す。アプト単体でも事業規模を2030年までの4年間で2・2~3倍へ増やす考え。一方、両備システムズも30年度のグループ連結売上高500億円達成に向け、同事業を成長の中核に据える方針だ。

アプトの井上社長
(日本物流新聞2026年9月10日号掲載)