津田駒、初のAWC投入
- 投稿日時
- 2026/09/14 09:00
- 更新日時
- 2026/09/14 09:00
自社製スカラでMCの稼働率向上提案
津田駒工業は10月26日から、自社開発したワーク交換用のスカラロボットを搭載した自動ワーク交換装置(AWC)の販売を始める。AWCの販売は同社として初めて。パレット枚数は30枚でカスタマイズも可能だ。多関節のアーム型ロボットを採用するシステムに比べ価格を抑えつつ、装置本体を小型化した。工作機械関連事業を統括する大河哲史常務執行役員は「3軸のマシニングセンタ(MC)に傾斜NC円テーブルを後付けする従来の工程集約のご提案から一歩踏み込み、イニシャルコストを抑えた機械の無人運転システムを提案する」と語る。
開発したAWCは30枚のパレットを格納可能、かつフロア面積を抑えるコンパクト設計だ。ワークの自動交換は自社開発のスカラロボットを採用する。ロボットのストロークは900㍉、可搬重量は13㌔。可動範囲を広げることで、限られた設置面積でのパレット格納枚数を増やすことが可能になった。納入先の工場レイアウトに応じたカスタマイズにも柔軟に対応する。各ワークと加工プログラムの紐づけを行うことで多品種少量生産も自動化できる。NC円テーブルや5軸マシンバイスを含め、一括してシステムを受託できることが強みとなる。
大河常務執行役員は「週末の自動運転を可能にする自動化システムとは一線を画し、手軽に機械の稼働率を上げるコンセプトだ」とする。同社は従来からNC傾斜円テーブルを3軸MCに後付けし5軸化する工程集約を提案しており、「今後はそこにプラスしてワークも自動交換したいという需要に応える」と開発の狙いを語る。
同社は昨年開かれた展示会「メカトロテックジャパン2025」に直交型の搬送装置を搭載したAWCを参考出品。顧客へのヒアリングを経て、拡張機能の拡大という課題をスカラロボットで解消し、今回製品化した。
同装置は10月26日から東京ビッグサイトで開かれる「JIMTOF2026」で初披露される。
(日本物流新聞2026年9月10日号掲載)