川重、次世代造船所へNVIDIAとフィジカルAI活用
- 投稿日時
- 2026/08/03 09:00
- 更新日時
- 2026/08/03 09:00
川崎重工は7月16日、造船分野でNVIDIAのフィジカルAIとデジタルツイン技術を活用し、次世代デジタルシップヤードの実現を目指すプロジェクトを開始したと発表した。坂出工場(香川県坂出市)を中心に、商船の設計から建造現場までをワンストップでつなぐ生産システムの構築を目指す。
同社が長年蓄積してきた造船現場のデータや知見、ロボット分野の技術力に、NVIDIA Omniverse ライブラリ、オープンなNVIDIA Isaacプラットフォーム、NVIDIA Cosmos世界基盤モデルを組み合わせる。
主な取り組みは4つで、これまで進めてきた商船DX(BOM/BOPに基づく船造り)をデジタルツイン技術でさらに高度化し手戻りリスクを最小化するほか、Isaacを通じて動作計画や経路生成、現場適用性検証を行い、溶接・塗装、検査、搬送などへのAIロボットの迅速な導入体制を整える。加えて、エージェントAIで設計・調達・製造・品質管理の作業を支援し、建造時のデータを就航後の運用・保守・改造に接続するライフサイクルマネジメント基盤の構築も検討する。
同社は坂出工場での技術検証で得た知見を他の大型構造物・製造現場にも展開する考え。橋本康彦社長は「長年培ってきた造船技術とNVIDIAの先進的なAI・シミュレーション技術を融合し、より高度な設計、生産最適化、技能継承を実現する」と述べた。
(2026年7月25日MonoQue掲載)