九州どてらい市、売上36億円を達成
- 投稿日時
- 2026/05/22 09:00
- 更新日時
- 2026/05/22 09:00
【写真中央】オークラ輸送機・大庫専務
【写真右】福豊帝酸・宮嶋社長
展示即売会「九州どてらい市」(販売店39社が主催、出品メーカー236社)が、4月17、18日にマリンメッセ福岡で開かれた。目標を13・1%上回る36億2016万円の売上だった。
開会式では主催店代表の福豊帝酸・宮嶋寛幸社長が「学生時代に初めてどてらい市を目にし、工作機械や家電の展示、当時珍しかったフードコートなど華やかな雰囲気に心躍った。IT革命やコロナ禍など時代が移り変わった今も、主催店にとって直接お客様と触れ合える貴重なイベントであることに変わりはない」と挨拶。メーカーを代表しオークラ輸送機の大庫大輔専務は「九州は半導体を中心に新たな成長ステージに入り、製造業や物流で投資が活発化している。人手不足や技能継承など課題も顕在化しており、九州の皆様と直接対話し、現場の課題や今後の方向性について理解を深める機会にしたい」と意気込んだ。
事務局本部を代表し山善の佐々木公久副社長は「1980年に山善に入社し、福岡に配属になった。会場で3日間、太鼓隊として必死で走り回った。野球以外でマメができたのは初めて」と述懐。「中小企業の人手不足や生産性向上は待ったなし。現物を見て触って、納得いく説明を聞いて、最後は主催店の一押しで購入いただく展示即売会だ。大いに2日間、盛り上がっていこう」と呼びかけた。
■初出展メーカーも
向洋技研はテーブルスポット溶接機を出展。甲斐豪社長は「電流の制御が他社と違い、短い時間で大電流を流すため材料が熱の影響を受ける前に溶接が完了できる」と特長を語る。この利点が活きるのがナット溶接だ。ナットはネジ山が熱で変形し、溶接後に「山を立て直す」余分な手間が生じる。「熱を加えすぎると硬化して脆くなるが、我々の溶接機は熱の影響を受ける前に溶接が終わる。鉄が持つ本来の粘性が残るため、見た目以上に強度が高い」

向洋技研はテーブルスポット溶接機と簡易引張試験機を出展
見た目の変色が少ないため「しっかり溶接できたのか」と不安視されることも多いそうだ。甲斐社長は「そのために現場で使える簡易的な引張試験機を開発した」とし、来場者へ強度をアピールした。
九州どてらい市は初出展というヨコタ工業は生産ラインで用いるバッテリーシステムレンチを披露。既定トルクに達すると回転が止まる機能や、「二度締め」を防ぐポカヨケ機能による安定性を来場者に訴えた。
締付データは無線で蓄積し、トレーサビリティも確保。ボルトナットの締付角度の不備を検知する機能もある。「この機能は我々が世界で初めて実装したもの」と力を込めた。
(日本物流新聞2026年5月15日号掲載)