三和シヤッター工業、シャッターなどを遠隔管理サービス提供開始
- 投稿日時
- 2026/07/03 09:26
- 更新日時
- 2026/07/03 09:31
三和シヤッター工業は6月18日、シャッターなど開口部設備を遠隔管理できるIoT管理サービス「RemoSmaPro(リモスマプロ)」を全国展開した。人手に依存する建物管理の現場の課題解消を狙う。
同サービスは、軽量・重量電動シャッターと高速シートシャッター「クイックセーバー」を対象に、遠隔監視・遠隔操作・異常の即時通知・部品交換時期を知らせる予防保全の4つの機能を提供する。専用のIoT基盤「RemoSmaプラットフォーム(RSP)」を新たに構築し、PCのブラウザ画面で稼働する。

開口部設備を遠隔管理できるIoT管理サービス「RemoSmaPro(リモスマプロ)」の構成イメージ
専用の制御盤とセンサーや警報装置などの安全機器を設置すれば導入でき、既設や他社の製品にも対応する。大掛かりな配線工事が不要になるため、先行導入した施設では、「(他社製品では)半年以上かかると言われた工事が2週間で導入できた」(ソリューション事業本部の石川貴グループリーダー)という。
■他業務との連動も
本サービスの最大の特長は、遠隔監視と操作による「業務の無人化」と「新たな価値の創出」だ。PC画面上の見取り図で複数台のシャッターの開閉状態(全開・全閉・中間停止など)を一目で把握できるため、広い施設を人が巡回して確認する手間が省ける。タイマー機能も柔軟で、商業施設などテナントごとに異なる営業時間に合わせて自動開閉できるだけでなく、夜間に稼働する清掃・警備ロボットの動きに連動させてシャッターを開閉させるといった無人運用も実現する。
さらに、外部出力機能を活用すれば、シャッターの開閉に合わせて店舗の照明や看板、自動改札機、無人レジなどを連動して起動できる。これにより、例えば「従業員が出社する前の早朝から無人店舗として営業を開始する」といった、人手不足を補いながら営業時間を拡大する画期的な運用も実現可能になる。
多機能であるからこそ安全対策は徹底している。シャッターが動く10秒前から音声とフラッシュライトで周囲に注意喚起を行うほか、面で人や物を捉えるレーザースキャナーセンサーを標準装備しており、障害物を検知すると自動で停止する。また、火災信号を受信した際には遠隔からの操作を無効化し、延焼を防ぐ自動閉鎖を優先するなど、防火シャッター本来の機能も維持されている。
サービス導入に必要な追加機器費用は1台あたり110万円(税抜き、利用料などは別途)で、今年度には3億円の販売目標を掲げる。髙山盟司社長は発表会で「現場に行かなくても管理できる、開閉データに基づいて最適化される管理へ転換し、建物管理の省人化と高度化を同時に実現する。今後はモノを売るだけでなく、お客様と価値を共創し続ける循環型のサービスへと進化していきたい」と述べ、同サービスが単なる遠隔操作ツールにとどまらず、将来の新たな価値創出につながる基盤になるとの考えを示した。

標準装備するレーザースキャナーセンサー(写真中央)は人や物を面で捉える。安全対策に力を入れた
(2026年7月3日MonoQue掲載)