荏原製作所、液化水素基地の極低温ポンプ・ブロワ一括受注
- 投稿日時
- 2026/04/14 09:00
- 更新日時
- 2026/04/14 09:00
荏原製作所とグループ会社の荏原エリオットは3月17日、日本水素エネルギーが主導しNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が支援する「液化水素サプライチェーン商用化実証」において、川崎重工業から液化水素昇圧ポンプと極低温水素リターンガスブロワを一括受注したと発表した。神奈川県川崎市に建設中の液化水素国内受入基地「川崎LH2ターミナル」向けに納入する。
今回の受注は、液体と気体双方の主要回転機器をワンストップで供給するトータルソリューションが特徴だ。液化水素昇圧ポンプは貯蔵タンクからの液化水素を昇圧・供給する世界最高圧力の高圧ポンプで、直列4台構成、最低-253℃の極低温下で稼働する。2029年5月に納入予定。
極低温水素リターンガスブロワは設備内で発生する水素ガスを回収・循環させ、陸船間のガス系統の圧力バランスを保つ圧縮機で、極低温域での遠心式ブロワ技術の世界初の社会実装となる。最低-240℃で稼働し、2028年5月に納入を予定する。
荏原製作所は2022年にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の能代ロケット実験場で世界初の大型遠心式液体水素ポンプ実液試験に成功した実績を持つ。現在は千葉県富津市で液体水素ポンプ試験設備を備えた世界初の実スケール商用製品試験・開発センターを建設中で、今夏の竣工後に同センターでの性能・運転検証を経て納入する計画だ。
(2026年4月10日Mono Que掲載)