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水素混焼エンジンタグボート「天歐」がシップ・オブ・ザ・イヤー2025技術特別賞

投稿日時
2026/06/22 09:00
更新日時
2026/06/22 09:00

国内初の水素中速エンジン搭載船舶、常石造船が建造

水素混焼エンジンタグボート「天歐(てんおう)」が、公益社団法人日本船舶海洋工学会主催の「シップ・オブ・ザ・イヤー2025」で「技術特別賞」を受賞した。同船は常石造船が建造し、常石グループとベルギー・CMB.TECHグループの合弁会社であるジャパンハイドロ(広島県福山市)がエンジンを供給したもの。水素燃料を採用しながら従来のディーゼルタグボートと同等の4400馬力を確保。A重油のみでの専焼運転も可能な「水素混焼エンジン(BEH2YDRO社製)」を採用することで、運航の継続性を担保した実用的な船である点に特長がある。

タグボートは特定の港で稼働する「港付き」の船で、大型船舶を曳航するための高馬力が求められる。急発進や急加速など極端な負荷変動を繰り返すが、天歐はこの点をクリア。また国内の水素供給インフラはまだ全国的に普及していないが、A重油のみで専焼運転が可能な混焼仕様にしたことで、技術実証にとどまらず早期の社会実装を見据えた実用的な船とした。

常石造船敷地内には「洋上浮体式水素ステーション(水素供給バージ)」も建造中だ。陸上に水素供給設備を設置する場合、土地の確保や費用などの面でハードルが高い。構想する洋上浮体式(バージ式)の水素ステーションの場合、造船所で建造後に曳航し港湾に係留することで、港内の燃料供給拠点として機能させることが可能になる。

同賞では港湾での水素需要を喚起しインフラ普及を牽引する「呼び水」として活用する点も評価を受けたという。



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