1. トップページ
  2. インタビュー
  3. 日東工器 代表取締役社長 小形 明誠 氏 各社と協業し最強のチームワーク発揮

インタビュー

日東工器 代表取締役社長 小形 明誠 氏 
各社と協業し最強のチームワーク発揮

投稿日時
2026/06/29 15:21
更新日時
2026/06/29 15:58

水素用継手、自動化・省力化・環境対応製品、新規事業などを強化する日東工器。近年はとりわけ他メーカー・SIerと連携しロボット対応製品を相次いで開発している。大阪どてらい市の開会式で出展メーカーを代表してあいさつする小形明誠社長に注力する製品やどてらい市への期待を聞いた。

サッカー、野球、相撲、陸上、テニス、バスケットボール……とあらゆるスポーツを観戦するのが好きな小形明誠社長。自身は中学・高校でテニス部に所属し、今でも休日の早朝練習に汗を流す。

――米国とイランは戦闘終結に向けて協議し、ホルムズ海峡の開放にようやく一定のめどが立ちました。貴社に影響はありますか。

「樹脂、ゴム、潤滑油や梱包資材など一部の原材料、副資材は調達の先行きが見えないものも出てきています。ただし現時点では、生産や納期に大きな影響が出る状況には至っていません。当社としては特定の調達先、地域に依存しすぎないように注意し、代替材料の検討、新たな購入先の探索、あるいは在庫の適正確保などを行っています。リスク分散に取り組み、メーカーとして安定供給を続けていきます」

――主力製品の継手「カプラ」のほかロボットアームの先端につける工具のバリエーションを増やしていらっしゃいます。とりわけ力を入れる製品は。

「自動化、省人化のニーズがものすごく高まっているのに対応し、ロボットへの搭載を前提としたツールの拡充に力を入れています。空気式ベルトサンダー『ベルトン』やそのベルト交換装置、空気式小型ヤスリ『スーパーハンド』などを加え、7種類のラインナップに広がります。スーパーハンドはバリ取りや研磨に向き、自動化の提案の幅が広がります。また、電動ドライバー『デルボ』は今では安川電機さんやオムロンさん、ユニバーサルロボットさんなど主要なロボットメーカーさんの認証を取得し、安定した品質と作業の高い再現性を実現できています。今後は自動化に特化した電流制御シリーズをさらに拡充し、より高度な組立ニーズにも対応していきます」

「加えて一昨年発売した電動吸着ハンド『e-VEE』もあります。これをロボットに取り付けることで物体の吸着や搬送が可能になります。従来の大型コンプレッサーを用いた装置に比べて電力の消費量を最大77%削減できます。カーボンニュートラル、省エネ商品としても注目され、様々な製品の組立現場や食品工場、農業分野でも採用が広がっています」

■ロボット対応製品に注力

――ロボットといえば6月に愛知県で開催されたRTJに出展されました。

「ロボット対応製品は最も注力していますから、私や経営幹部もブースに立ちました。当社として展示会で最多となる5台のロボットを並べて様々なアプリケーションを実演し、当社製品をロボットにどのようにマッチングできるのかを具体的に見てもらいました」

――大阪どてらい市では何を提案されますか。

「主催店様やお客様にご評価いただいている当社製品の中で、今お話したロボット対応製品に焦点を当ててPRします。どてらい市は我々にとって本当に大事な催しです。単なる製品販売にとどまらず、実際に現場で使われているお客様から課題や要望などを直接お伺いできます。どの工程をどのようにして効率化したいかなど、お客様の声を生で伺いながら具体的な提案を行いたいと考えています。実際、そこで得られたお客様の声から製品開発に生かせたことが多くあります。主催店様は当社製品を熟知され、関心の高い来場者をたくさん呼んでくださるので他の産業見本市とは大きく異なります」

――最後に大阪どてらい市への期待をお聞きします。

「どてらい市は先ほど申し上げたように直接お客様と向き合うことができ、製品の特徴や使い方を丁寧に説明できます。お客様には納得して買っていただけます。それが当社のブランドイメージの向上、ファン作りに繋がると期待できます。それと先ほどのロボットもそうですが、出展メーカーさんには当社の製品と親和性の高い製品があります。それらのメーカーさんと協業することでお客様により付加価値の高い提案ができると思います。このことは頭ではわかっていても他のメーカーさんと一緒に何かをするのは簡単ではありません。どの会社もそうでしょうけれど、やはり自社の製品が1番ですから。だからこそ、各メーカーが集い、互いの強みを理解し合える『どてらい市』という場が、協業のきっかけを生み出していくことを今後も期待しています。そうしてまとまれば我々のチームワークは最強です(笑)」

10面大阪どてらい市特集・メーカー代表インタビュー日東工器P2.jpg

ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2026では5台の協働ロボットに自社製品を搭載して実演した。