ノーリツ、大型給湯器「組立配送」、特例子会社で内製化
- 投稿日時
- 2026/10/16 09:00
- 更新日時
- 2026/10/16 09:00
省施工システム、30年に3倍
ノーリツは、業務用大型給湯器を事前に組み立てた状態で現場へ納入する「組立配送」事業について、特例子会社であるエスコアハーツ(兵庫県加古郡稲美町)での内製化を開始した。施工現場の省力化・環境負荷低減と、障がい者雇用の推進によるESG経営の強化を同時に目指す。業務用給湯器の現場設置において、従来は機器の組み上げ作業が施工施主側の負担となっていた。本事業を通し、事前に組み立てた完成品形態で出荷することで、施工現場における工期・工数の大幅な削減を実現。現地での包装資材や端材などの廃棄物削減にも寄与する。内製化を担うエスコアハーツは、給湯器のリサイクル分解や部材選別作業などを手掛けるノーリツの特例子会社。
9月17日にはエスコアハーツ内の工場で第1号機の出荷式が開催された。エスコアハーツの新田博哉社長は「障がいのある社員が品質と責任を求められるモノづくりの仕事に挑戦し、可能性を広げていける機会。価値提供と社会問題を両立する取り組みのスタート」と思いを語った。ノーリツの竹中昌之社長は「組立配送システムは当社の非住宅事業の重要なサービス機能。職人不足が叫ばれる中、現場の施工工数を約30%削減でき、省人化・省施工に繋がるシステム。2030年には受注件数を3倍にする」と方針を語った。
組立配送の現場紹介では実際の作業を2人で実施し、ボルト接続・本締め、締結確認やチェックする様子が披露された。「安全かつ高品質な組み立てを実現するため、写真や図を活用した作業資料を作り作業の標準化や、教育体制の整備を進めた」(同社)と説明した。
(日本物流新聞2026年10月10日号掲載)