RTJに4.7万人

投稿日時
2026/06/29 09:51
更新日時
2026/06/29 09:54
高速でパレタイズ・デパレタイズする協働ロボット「PoWa 20」(20kg可搬)は1.67mのリーチをもつ。

協働ロボットが速く、多機能に

過去最多の272社・団体(うちSIer91社・団体)が出展し613日までの3日間、愛知県常滑市で開かれた産業用ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN 2026」に47107人が訪れた。ロボットの用途は広がっており、ヒューマノイドロボットやフィジカルAIへの関心の高さもあって2年前の前回展より702人増えた。

会場のあちこちで見られたのは協働ロボット。安全性が高く、柵なしでシステム化できるのが利点だが、産業用ロボットに比べると動作スピードが遅いことが指摘されてきた。ABB Robotics Japanはその課題に応え、協働アプリケーションロボットと呼ぶ「PoWa(ポーワ)」シリーズ(7~30㌔可搬の6機種)を紹介。安全柵で仕切ってパレタイズ・デパレタイズを実演した。見た目は協働ロボットだが、最大速度毎秒5.8㍍と産業ロボットに近い性能を備える。「会場で様々なパレタイズロボットが実演されているが、これが最速だろう。生産性を落とさずに安全性を保つ」と言う。安全柵が開くとアームのスピードが30%に低下し、人が一定の距離まで近づくと5%に、さらに近づくと停止、と細かく制御する。同社は今年後半にソフトバンクグループの傘下に入るが、両社はともにAIに強く「融合することで今までできなかったことができるようになる」とプラスに捉える。

ダイヘンはロボットとAMRの出品を前回よりも増やし、高密度に連携して見せた。工場における材料の入荷、加工から出荷に至る工程の搬送自動化を提案。小型化した新型AMRAiTran500」の上に協働ロボットを搭載した「移動ロボット」も参考出展し、自ら移動し、作業に最適なツールに持ち替えて1台で複数箇所の異なる工程をカバーする。

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AMRの上に溶接機とロボットを搭載したダイヘンの移動溶接ロボットシステム

もう一つの目玉が、造船や橋梁といった大型構造物の溶接自動化に向けて参考出品した「移動溶接ロボットシステム」。「溶接箇所が点在する大型構造物の現場では、溶接に必要な大容量の電源とガス供給が課題になるが、着脱式の3AC200V電源ケーブルとガスホースでこれを解決し、各ステーションに自律移動して作業する」とし、1㌧可搬のAiTranに、厚板溶接に向く500Aの大電流溶接機とロボットをまとめて搭載。

用途が多様に

安川電機は手押し台車と一体化した、自律性をもつ人協働AIロボット「MOTOMAN  NEXT-NHC124台を使って組立セルを実演した。サイズの異なる数種類の部品を2台が協力して嵌めたりビス止めしたりして椅子や棚をつくった。部品の結合が適切でないとAIが判断すると再度嵌めなおす。

協働ロボットの用途が着実に増えている。アームの先端に付けて用いる電動工具などを充実させている日東工器は、異なる5台の協働ロボットを使って実演。電動ドライバー「ブラシレスデルボCシリーズ」を使ったねじ締めや、スリーブ操作不要の流体継手「MPカプラ」の脱着を行った。同社のロボット向け工具はハンドツールが中心だが、「大型化製品や複雑な制御ができるものをロボットSIerさんと開発している」と明かす。



(日本物流新聞2026625日号掲載)