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ロボットアイデア甲子園、地方大会で熱戦

投稿日時
2024/11/01 18:00
更新日時
2024/11/01 18:00
大阪大会の開会式の様子

 日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催するロボットアイデア甲子園(127日、機械振興会館で開催予定)の出場をかけた地方大会が各地の22センターで、6月から11月にかけて行われている。産業用ロボットの実機を見学・体験して産業用ロボットの「新しい使い方」をプレゼンテーションするもので高等学校生、高等専門学校生などが熱戦を繰り広げている。
 大阪地区の発表会が105日、泉大津商工会議所で開催された。事前に開催された見学会で産業用ロボットのデモの見学と、産業ロボットの歴史や構造、実用途といった講義を受講して、新たな用途のアイデアを約5分間の短いプレゼンで披露した。
 大阪大会は吉本芸人「女と男」によるお笑いライブやおたのしみ抽選会といったショータイムが設けられ、会場を沸かせた。最優秀賞は太成学院大学高校1年の若山湊大さんの「ヤタリマン 調理ロボット」。お祭りの屋台に使う調理ロボットで、2台のアームのハンド部を付け替えて、鉄板の交換から調理まで多彩な動きをこなす。ハンド部を共通化できるユニットを搭載し、ハンド自体のコストと製作時間を節約する。ロボットの動きはアニメーションで表現し分かりやすくプレゼンした。
 1012日にバイナス(愛知県稲沢市)で行われた愛知県大会では、書類選考を勝ち抜いた11人が発表を行った。開会式では下間篤バイナス社長が「720日にバイナスの見学会にて848人の生徒さんにアイデアを提出してもらった。その中から11人にプレゼンテーションを行っていただく。素晴らしい発表を楽しみにしている」と挨拶した。激戦を制し最優秀賞に選ばれたのは、現在の介護ロボットでは使用者が一人でベッドを降りられない課題を解決すべくベッドから車いすに変形する「ハムちゃんと介護」のアイデアを提案した岡崎工科高等学校の内倉拓未さん(1年)。内倉さんは「インターネットで社会問題を調べていて介護業界の大変さを知った。バイナスの見学会で見たロボットなどを使って少しでも解決したいと考えた」と話した。

ロボット甲子園01.jpg

愛知県大会の表彰式

(日本物流新聞20241025日号掲載)