シャガマン新色、イットン台車リニューアルなど見どころ多彩
長谷川工業は「心斎橋PARCO」のスペース14で「HasegawaFES」を 11月27日と28日にかけて開催した。今展では「ハセガワをはしごする」をコンセプトに製品やサービスの展示と、ステージコンテンツが行われ、400人超が来場した。
長谷川泰正社長が同社の現状を説明。「過去には厳しかった時期もあるが、コロナ禍の期間にも新商品開発を止めることなく続けた結果、売り上げは近年順調に伸びている」と話した。特に電動モビリティやキャンプ用品などの新規事業は急拡大しており「国内のはしごや脚立の市場がシュリンクする中で、新規事業が売り上げの維持・拡大に寄与している」とした。また国内製造を23年から増やし、地政学的なリスクに備えていると説明。また来年2月、群馬工場近くに関東物流センターを竣工。「分散している倉庫・物流の集約を進めており、国内の在庫数の充実や輸送効率の向上でサービスをより良いものにしていく」と力を込めた。
展示ゾーンでは、今回6つのブースに分かれた展示が行われた。今年新たにブラックが追加された上部伸縮操作脚立「シャガマン」、 電動二輪モビリティの「YADEA」、アウトドア事業の「Hasegawa CAMP」、 リニューアルした「イットン台車」、新色の追加と刻印サービスの実演を行った「lucano」、約20年ぶりに復刻した「UPSLIDER」のほか、脚立の乗り比べ体験会などが行われた。
■在庫確認サービス「ハセリンク」始動
イットン台車は耳障りな音を抑えることで体感騒音を軽減。天板は断面形状を見直し、より凹みに強くなったほか、コーナー金具強度も向上。ビス構造にしたことでパーツの交換も簡単になった。
電動モビリティの「YADEA」からは来年発売予定の電動普通二輪「K2」や日経トレンディの2025年ヒット予想に掲載された電動バイクの「Modern」などが展示され注目を集めた。
最後に梨田誠東日本エリア長兼東京支店長が、12月からサービス開始した「ハセリンク」について説明。ハセリンクは取引先限定のサービスではあるが、同社の在庫を確認できるサービスで「お取引先様の業務効率の実現を目指す」(同社)とした。
長谷川工業の取り組みや進捗を説明する長谷川泰正社長
(日本物流新聞2024年12月25日号掲載)