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DIYショーレポート、現場の声を起点に新製品続々

投稿日時
2026/09/09 09:51
更新日時
2026/09/09 09:55
オーエッチ工業の木粉の繊維を練り込んだハンマーシリーズ「オイノス グリップ」

住まいと暮らしにまつわる商材が一堂に会する「JAPAN DIYホームセンターショー」(幕張メッセ、8月27〜29日)。第62回となる今年は、国内外603社が1219小間を構えた。3日間の来場者は延べ7万703人と大きく盛り上がった。


会場には日用品からプロ向け工具、季節家電まで幅広い商品が並んだが、とりわけ目を引いたのが、現場やユーザーの「困りごと」を起点とした新製品の数々だ。

「顧客の生の声を取り入れた商品作りは国内メーカーだからこそできる」

そう話し、木粉の繊維を練り込んだ「オイノス グリップ」を採用したハンマーシリーズを披露したのがオーエッチ工業だ。工場などでは油や水が手に付いた状態でハンマーを使用する場面があり、従来から「滑らないグリップの製品はないか」という現場の声があった。これまでも、持ち手の形状などで対応してきてはいたが十分ではなかった。

オイノス グリップは木粉の繊維が油を分散させ滑りを防ぐ。通常のグリップだと油が付くと油無しの状態に比べグリップ力が半分程度になるのに対し、オイノス グリップは9割程度の力を確保でき、すっぽ抜けの心配を低減できる。発売は今秋を予定する。

9月19日から愛知県で開催される「第20回アジア競技大会」の聖火リレートーチを手掛ける新富士バーナーも、カセットガスボンベ(CB缶)向けのトリガー式トーチを初披露した。これまで、同社のCB缶向けトーチは点火に両手を使用する2アクションが必要だった。専用缶向けのみでラインナップしてきたトリガー式を展開することで、片手かつワンアクションで点火・消火ができるようにし、使い勝手を高める。あわせてプロパンガスの配合を従来の10%程度から約20%に高めた新型CB缶も用意し、専用缶に迫る火力を実現する。

同社 営業部 主任の山本雄貴氏は「CB缶は手に取りやすいので使用したい。かつ、当社のトーチも信頼性が高く使用したい。そうした現場ではこれまで、CB缶と2アクショントーチを組み合わせるか、専用缶とトリガー式トーチを組み合わせるかしかなかった。CB缶用のトリガー式トーチを用意することで、手軽さと使い勝手を両立できるようになる」と狙いを話す。発売は今年度内を予定する。

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新富士バーナーのCB缶対応のトリガー式トーチ

■「迷わず手に取れる」がウリに

「種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」。そんなユーザーの声に応え、手に取りやすさを追求したチップソーの新シリーズ「NeXT SERIES」を披露したのがモトユキだ。

人材不足などを理由に建設・製造の現場では前後工程の引き受けや多能工化が求められている。一方、作業ツールは各工程への最適化要求に応え数を増やし続けてきた。これが、慣れない作業者にとっては最初の言葉に繋がってしまっていた。

NeXT SERIESは「鉄・ステンレス兼用」「キッチンパネルせっこうボード用」など用途を6種類に集約。パッケージに使用シーンを明示することで、「迷わず手に取れる製品」を目指した。本格展開は来春だが、「オールダイヤ窯業サイディング用」は今年9月中旬から先行的に発売を予定する。

物価高や為替変動などの影響で国内の消費マインドが冷え込むなか、ユーザーの声に寄り添う開発姿勢が、新たな需要を掘り起こす原動力となりそうだ。

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モトユキの「NeXT SERIES」。デザイン面だけでなく、脱プラパッケージで価格面でも手に取りやすさを追求した。



(日本物流新聞2026年9月10日号掲載)