大同生命・中小経営者向けコミュニティサイト「どうだい?」
- 投稿日時
- 2026/06/08 09:00
- 更新日時
- 2026/06/08 09:00
中小20社束ねアウトドア展へ
大同生命が運営する中小経営者向けウェブコミュニティ「どうだい?」は5月9・10日、東京ビッグサイトで開催された「FIELDSTYLE TOKYO 2026」に出展した。2017年に愛知県でスタートした同展は今年10周年を迎え初めて東京開催した。どうだい?は24年から出展をはじめ今回で3回目。出展する狙いについて同社・お客さまバリュー開発部 どうだい?推進課の尾崎遥香氏は、「中小企業の方は、いいものを作ってもそれを広めたり出す場所が限られている。本展はアウトドアやモノづくり企業が多く参加しており、来場者も作り手の思いやストーリーに関心が高い。思いを持ったモノづくりに取り組んでいるどうだい?ユーザーの皆さんと一緒に出展すれば、共感してくれるお客様が増え、後押しできるのではないかと考えた」と話す。
今回の出展では全国のどうだい?ユーザー20社が集い、高い技術力を持つ中小企業とアウトドア市場をつなぐ場を設けた。ブースは神社の境内での縁日をイメージして、段ボールで作った鳥居を設置し、来場者の視線を集めた。新潟県長岡市の包装資材メーカー・グローが製作したこの鳥居は搬入段階で他の出展者の興味を引き、即座に協業の申し出が舞い込んだという。
どうだい?ブース内には、モノづくりコミュニティ「町工場プロダクツ」とのコラボレーションエリアも設けており、中小のモノづくり企業8社が出展。油圧機器向け金属加工部品の調達を得意とする商社・シマワ(東京都千代田区)は、油圧マニホールドの形状から着想したアルミ削り出しのスマートフォン用スピーカー「otom」を展示した。22年に上市した本製品は累計販売台数が500台を突破し売上にも貢献しているが、「製品をきっかけに会社のHPの検索順位が上がり、本業の受注獲得やサプライヤーの重層化に大いに役立っている」(島口棟伍代表)とオリジナル商品を開発したメリットを語る。

シマワのアルミ削り出しスピーカー「otom」
神奈川県横浜市のダイカスト金型メーカー・大高製作所の大高晃洋社長は、19歳の時に父が脳梗塞に倒れたのを機に家業を継いだ苦労人だ。「金型業界は10~15年で事業者が半減している斜陽産業」と苦笑しつつ、「機械性能が良くなり技術差が出しにくくなっている。受け身の仕事だけでなく、開発などより上流で仕事をしていくことが求められている」とし、自ら企画やマーケティングに参加する「生存戦略」に舵を切る。自社で金属の重さを活かした知育玩具を開発するほか、釣り具メーカーと協業しオリジナルルアーの金型を手掛けるなど、新たな可能性を模索している。
「どうだい?」は22年3月に大同生命の創業120周年事業として開設。孤立しがちな中小企業の経営者をつなぐ無料のコミュニティとして成長し、会員数は12万人を突破。3月にはアプリ版も公開した。同社・お客さまバリュー開発部の石塚隆光課長は「今回のような大規模なイベントに加えて、全国各地で実施中の交流会など、オフラインでの接点創出は引き続き強化していきたいと思っています。将来的には、全国の中小企業経営者の大半がどうだい?を利用していて、何か困ったことがあったら『とりあえずどうだい?に相談すればいいよね』という存在になることを目指しています」とコメント。今年度内に15万人達成を目指す。

ブース内ではワークショップも行われた
(日本物流新聞2026年5月25日号掲載)