ノーリツ、オゾン発生装置を外部展開
- 投稿日時
- 2026/04/20 09:00
- 更新日時
- 2026/04/20 09:00
ノーリツは4月7日、東京・青山で「AQUA OZONE(アクアオゾン)」の新規事業戦略発表会を開き、独自のオゾン水生成技術を外部展開する方針を正式に表明した。会場では技術提供した企業の介護・ペット業界向け製品も披露。新たなブランドメッセージ「ノーリツが変える。水から、除菌脱臭の常識を。」のもと、社会課題の解決を事業の柱に据える姿勢を示した。
アクアオゾンは工学院大学の技術を実装したユニット構造により、水道水を電気分解してオゾンを生成し、効率よく水中に溶解させることで除菌・脱臭効果を発揮する独自技術。既にガスふろ給湯機「GT-C72シリーズ」や浴室暖房乾燥機「シャーン」に搭載されている。
説明に立った同社・国内事業統括本部 マーケティング部の清水大輔部長は、アクアオゾンには「高い性能」「サイズ感」「耐久性能」の強みがあるとしながらも、「(マーケットでの)認識が足りないため、社会に十分に届けられていない」と現状を分析した。

発表会に登壇したノーリツの国内事業統括本部 マーケティング部の清水大輔部長
第一弾として、三友商事(大阪市)とアイレックス(大阪府吹田市)に技術を提供。オゾン水散水器「SN-O3(愛称:おじょー)」を開発した三友商事・営業一課の南真一統括部長は、排泄介助や嘔吐物処理に伴う「ニオイ」が介護現場の大きな負担となっている実情を紹介。従来機では難しかった十分な水量(従来機比約1.5倍)をポータブル型で確保できる点に魅力を感じアクアオゾンを採用した。5月25日に発売予定で、介護施設のほか飲食業や温浴施設などの衛生管理への展開も見込む。
一方、アイレックスは全世界1万件超の動物病院や専門店で採用されてきた「オゾンペットシャワー」にアクアオゾンを搭載した業務用ペット向けシャワーシステム「QUATTRO +Plus(クワトロプラス)」を開発。電解式のアクアオゾンを採用することで装置を完全密閉できるため、従来機で課題となっていたフィルターや機器内部への毛詰まりを解消できるとみる。同社・商品開発部の八木勝也部長は「水中でのオゾン生成の正確性・安定性・耐久性に優れ、まさに最適な技術に出会えた」とコメント。4月5日まで行われた展示会「インターペット東京」でも好感触を得たという。初年度の販売目標は200~300台。
ノーリツの清水部長は「自社の枠を越えて異業種と連携することでアクアオゾンの用途を広く展開し、社会課題を解決するとともに、ノーリツが単なる給湯機器メーカーにとどまらない存在であることを広く認知していただきたい。将来はあらゆる場所でアクアオゾンのマークが目に触れる世界を目指したい」と展望した。

アイレックスの業務用ペット向けシャワーシステム「QUATTRO +Plus(クワトロプラス)」
(2026年4月10日Mono Que掲載)