トルクレンチで締めるだけ、トルク管理を自動デジタル化
日本の高品質なモノづくりを支えるひとつに、ネジやボルトを締結した際の「トルク管理」が挙げられる。要求されたトルクを確保することで、安心・安全な製品が世に送り出される。
1949年創業、日本初のトルクレンチを開発した東日製作所は、世界100カ国以上で愛用されるトルクレンチのトップブランド。70年以上に渡りトルクを測る現場を見続けてきた同社が提案するのが、トルク管理の自動化だ。
同社のデジタルトルクレンチCEM3シリーズにBluetooth モジュールを搭載した「CEM3?BTS」シリーズは、単方向通信の可能な無線式デジタルトルクレンチ。シリーズには8機種をラインナップ。シリーズ全体で2?850Nmの締付に対応する。
「細分化されたシリーズラインナップにより、最適なサイズのトルクレンチが選択できるほか、世界最多の標準品シリーズラインナップを誇る約300種以上の『交換ヘッド』が接続でき、作業効率を高めます。またJCSS校正証明書付きでの納品や、すでにご使用中の機種のJCSS校正も可能です」(同社)
この「CEM3?BTS」と組み合わせ、煩雑な入力作業を自動化するのが、関電工が開発した測定記録支援システム「BLuE(ブルー)」だ。同システムはBluetooth などの無線通信で繋がった測定器から受信する測定値を、AutoCAD画面やExcelへダイレクトに入力可能。締結時に測定したトルクをそのまま、パソコンやタブレットで管理できる。
「各種設備工事やメンテナンス業務での締付・保守点検作業におけるトルク管理をミスなく行い、作業者負担を軽減します」(同社)
(2022年11月25日号掲載)