パッケージ型の自動リベッティングシステム投入
ロブテックスは、ユニバーサルロボット(UR)社の協働ロボット用認定アクセサリー「UR+」の認証を、ファスニングツールとして世界で初めて取得した自動リベッティングシステム「ARU-R2A1-UR」を発売する。パッケージ型の自動化システムは同社初。ロボットへ簡単に取付できるため、従来の一品一様のシステムより導入ハードルはぐっと下がる。これまで自動化を諦めていた中小企業など幅広い業種への浸透を図る考えだ。
従来、ロブテックスの自動リベッティングシステムはユーザーと対話を重ねるオーダーメイド仕様だった。SIerと協業してロボット選定から前後工程との連動までをイチから設計するため、仕様固めにどうしても期間がかる。その過程で商談が立ち消えてしまうケースもあった。対して新たな自動リベッティングシステムは、UR社のロボットに“ポン付け”できる簡便なパッケージ製品だ。
同社によればブラインドリベット用ファスニングツールの「UR+」認定品はこれまで市場になかったという。開発を担ったファスニング事業部の久世大輔主任は「接続するリベッターの選定だけでも二転三転し、形にするのに時間がかかった」と振り返る。試行錯誤の末、UR社ロボットの先端に、繰り返し使用しても位置がズレにくい専用の横持ち型リベッターを装着するシンプルな構成とした。リベットを自動補充するフィーダー、マンドレル排出装置、専用の操作ソフトをセットにし、受注生産で製作期間は3~4カ月。ユーザー側でロボットの準備を並行して進められるため、約4カ月強で立ち上げられる。
「従来より手軽に導入できる仕様」と同事業部の森島勝己リーダーは言う。ある程度ロボットに慣れたユーザーならSIerに頼らず自社で立ち上げ可能で、価格も従来の自動化システムに比べ安価に抑えた。
操作ソフトにも工夫を凝らした。リベットは種類によって適切なカシメ時間が異なり、自動化システムは導入後にコンマ1秒単位でタクトを縮める微調整が求められることが多い。従来のようにロボット側のプログラムを書き換えず、画面上の「スライドバー」で直感的に時間を変更できるようにした。専門知識がなくても現場の細かな要求に対応できるのが強みだ。
足元では大手企業を中心にリベッティングの自動化需要が高まっている。しかし予算や技術的制約から「やりたくても、ややこしくて諦めていた」という中小規模の企業も少なからず存在していた。「お客さんに『これだけで自動化ができるのか』と思ってもらえたら、しめたもの。少しでもそうした企業の助けになれば」と森島氏は語る。
同社は2年前にファスニングの専門組織を刷新し体制を強化している。昨秋には一度は終売としたベストセラーのエアーリベッター「R1A1」の機能を向上させ、「R1A1PL(プラス)」として復活させた。ブルーグレーの「くすみカラー」が印象的な同機は、自らオーバーホールできるシンプル構造が最大の特長。異例のリバイバル販売だが市場の反応は極めて良好という。
積極的な製品展開が続くファスニング事業部。森島氏は「今までとは違うお客様にも届くような提案を心掛けたい」と意気込む。

UR社の協働ロボットに「ARU-R2A1-UR」を取り付けた自動リベッティングシステムを囲んで。左が久世大輔氏、右が森島勝己氏
(日本物流新聞2026年6月10日号掲載)