
金型向けCADで世界市場狙う
C&Gシステムズ(CGS)は、金型製造業界向け国産アプリケーション・ソフトウェアの世界デファクトスタンダード化を見据えたアライアンス戦略の一環として、2025年4月1日、前身の旧コンピュータエンジニアリング社創業の地である北九州市に本店を置き、純粋持株上場会社「株式会社 CGS ホールディングス」、その傘下にグループ事業管理会社「株式会社 CGS」及び事業会社「株式会社 C&Gシステムズ」の体制に再編する。
また、NTTデータエンジニアリングシステムズ(NTTデータ)は、同社の製造ソリューション事業を「株式会社 NDES(エヌデス)」として独立させたのち、株式会社 CGSによるNDES の株式取得を経て、NDESもCGSグループに参加する。
両社が連携を深化する背景には、製造業に求められるデジタル変革が挙げられる。金型向け設計ソフトで大きなプレゼンスを持つCGSとデジタル・データ活用に長けたNTTデータがそれぞれの強みを生かし、シナジーを発揮することで、モノづくり企業に適切なDXを提供していく構えだ。
今後、両社は共同で金型向けCAD/CAM市場シェア首位を目指すとともに、両社の技術を融合し、金型加工から金属加工への展開をコア事業として位置づける。またクラウドやAIを活用した自動化や情報インフラ構築、デジタルツインの実現拡大を目指す。さらに国内事業で培ったノウハウを東アジア、ASEAN地域に展開、いずれは欧米市場も見据えたグローバル展開を視野に入れている。
(日本物流新聞1月25日号掲載)