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アシストスーツに熱視線、腰だけでなく腕や膝も

投稿日時
2024/08/08 18:00
更新日時
2024/08/08 18:00
「着る」感覚のアシストスーツ(クラボウ)

 (一社)アシストスーツ協会は726日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「労働安全衛生展」に会員企業9社と共に出展。ブースでは各社のアシストスーツを試着・体験できるだけでなく、アシストスーツに関する相談窓口「アシストスーツ コンシェルジュ」を設置した。来場者が積極的に試着体験する様子から関心の高さが窺えた。
 東京理科大学発のベンチャー・イノフィス(東京都八王子市)は、累計販売台数3万台のマッスルスーツシリーズから「マッスルスーツExo-Power(エクソパワー)」と「マッスルスーツSoft-Power(ソフトパワー)」を出展。ソフトパワーは動きの自由度が高いサポーター型で、「肌に触れる面積を極力減らしたため蒸れることが少なく、夏場の着心地が良いと評判」(同社担当者)と言う。
 一日中着たままを想定したアシストスーツ「CBWCONDITIONING BRACE WEAR)」を手掛けるのがクラボウ(大阪市中央区)だ。サポーターユニットとパンツが一体化しているため、見た目や装着感に違和感を抱きにくい。「作業の時だけ装着するのでは、なかなか習慣化するのは難しい。色や素材(防炎、帯電防止など)のラインナップも多く、制服として活用いただくケースもある」(同社担当者)。
 作業の仕方によっては腰だけでなく腕や膝の補助も必要になる。腰だけでなく腕や膝も補助するのが旭蝶繊維(広島県府中市)の「イージーアップ」。伸縮性のあるメッシュ地の布とゴムベルトを用いることで、本体重量830?cと軽量ながら、重量物の斜め移動などにも対応する。ダイドー(大阪府河内長野市)の「TASK AR TypeS」は胸より上に腕を上げる作業を補助。腕上げ作業は肩への負担が大きく上肢障害を引き起こすケースがあるため、自動車の組付け作業や発電所のメンテナンスなどで活用されている。JR東海と共同で架線作業向けのモデルも開発している。
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ダイドーの腕上げ作業を補助する「TASK AR TypeS


 スーツではなくツールを手掛けるのがアルケリス(神奈川県横浜市)。立ち作業の多い工場向けのアシストスーツ「アルケリス」を手掛ける同社だが、スーツだと装着感などに対して違和感を覚える作業者も多く導入ハードルが高かった。スタンディングレスト「アルケリス スタビレフト」は、作業スペースの足元に置き作業者がスネや膝を当てて寄りかかるだけで、立ち仕事中の足腰の疲れを軽減する。「マシンオペレーターなど立ち作業と移動が多く伴う作業では、椅子よりも簡易に寄りかかれるツールの方があっている」(同社担当者)。

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アルケリスのアシストツール「アルケリス スタビレフト」

2024810日号掲載)