1. トップページ
  2. ニュース
  3. エプソンがクリーンルーム対応協働ロボット

エプソンがクリーンルーム対応協働ロボット

投稿日時
2025/06/25 11:15
更新日時
2025/06/25 11:17
直感的な操作を可能にするヘッド部操作ボタン

「衛生面の配慮を徹底」

セイコーエプソンは6月3日、クリーンルーム対応の協働ロボットを開発したと発表した。40年にわたり産業用ロボットを開発してきた同社が協働ロボットを手がけるのは初めて。新規参入について「安全性を保つ技術力、販売力を高めてきた」ことを挙げ、ライフサイエンス分野や製薬、半導体業界で人が介在する工程での活用を想定する。

可搬重量6キログラム、アーム長900ミリメートル。本体重量は17キログラムとこのクラスで業界トップクラスの軽量・省スペース・省エネを実現する。ネジ穴や鋭角なエッジをもたない滑らかな外装で、ISO14644-1Class5準拠のクリーン搬送能力とIP54準拠の防塵・防滴性能を標準装備。「埃が物理的にたまりにくい外観設計を採用することで、クリーン基準の数値に直接反映されない部分においても、衛生面への配慮を徹底している」と自信をみせる。広く使われているプログラミング言語Pythonを採用し、現場でのスムーズな導入と柔軟なカスタマイズを実現する。

この協働ロボットはドイツ・ミュンヘンで6月24日に開幕する欧州最大のロボット展automaticaで披露し、日本では12月開催の国際ロボット展に出品する。今年中をめどに日本および欧州での販売を始める。

(日本物流新聞2025年6月25日号掲載)