1. トップページ
  2. ニュース
  3. 京セラインダストリアルツールズ、ハイパワー×軽量の次世代工具拡充

京セラインダストリアルツールズ、ハイパワー×軽量の次世代工具拡充

投稿日時
2026/06/23 09:00
更新日時
2026/06/23 09:00
「リンクコントロールシリーズ(Lシリーズ)」は、軽量設計の電動工具でありながら高周波工具に引けを取らないハイパワーの削りが持ち味

重研削工程「電動化」、カバー範囲広げる

人材不足が深刻化する現場では、人の手に頼る研削・仕上げ工程の生産性向上と脱炭素(GX)の両立は急務だ。こうした中、京セラインダストリアルツールズが展開する次世代ACパワーツール「リンクコントロールシリーズ(Lシリーズ)」が、新モデル投入によって存在感をさらに高めている。建造需要が旺盛な造船業界にとっても、大幅な増産と環境対応を両立させる「切り札」として期待がかかる。

京セラインダストリアルツールズの「リンクコントロールシリーズ(Lシリーズ)」は、工具本体から制御回路を切り離して専用コントローラーに集約した独自「コントローラー」+「ケーブル」+「工具」の3ユニット構造が最大の特長。100V電源でありながら高周波工具に匹敵するハイパワーと、圧倒的な軽量・小型化を両立させている。

今年3月には、大径の180㍉ではアプローチが難しかった細部の重研削をこなす砥石径125㍉のディスクグラインダー「LG1250」と、狭所や奥まった場所でも粘り強く削れる低速・高トルク設計のストレートグラインダー「LSG6000H」を新たに市場へ投入。従来の100㍉・180㍉グラインダーやベルトサンダーに加え、板材加工から溶接後の仕上げ、狭所作業に至るまで、「削り」の工程を幅広くカバーするラインナップを用意し、現場のあらゆる作業をLシリーズへ置き換える布陣を揃える。

■ 夏場のエアー圧力低下を解消、CO2排出量低減も

ラインナップの拡充は、現場のボトルネック解消にも寄与する。昨年から罰則付きで義務化された職場環境の熱中症対策。「エアーを使う冷却器(「クーレット」〈重松製作所〉など)は導入が進んでいるが、大量のエアーを消費するため従来のエアーツールとの併用によりコンプレッサーの圧力が低下し、工具のパワーダウンが現場の悩みだった」(担当者)という。Lシリーズへの電動化はこのエアー不足問題を解決し、さらに大型コンプレッサーの稼働を削減できるため、電力使用量(CO2排出量)を最大約70%削減できる。現場の作業効率低下の解消だけでなく、経営課題である脱炭素化の強力な推進力となる。

また、過酷な現場での運用を支えるのが、「国内唯一」となる「密閉ブラシレスモーター」。モーター部をアルミケースで覆った二重構造により、故障の最大原因である鉄粉や粉塵の侵入を徹底的に遮断する。タフな現場での安定稼働をかなえる仕様を備えた。

小型・軽量化されたボディに、ワークに強く押し付けても回転数が落ち込まない「粘りのある削り」と、キックバック低減やブレーキ機能による高い安全性。さらに幅広い工程に対応する新モデル投入により、Lシリーズは重研削作業の効率化をけん引する旗印になりそうだ。



(日本物流新聞2026610日号掲載)