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  3. 大阪どてらい市に1万1800人
【写真=左から山善の岸田貢司社長、西川産業の西川正一社長、オーエスジーの大沢伸朗社長】

過去最大規模、目標5%上回る売上

 展示商談会「大阪どてらい市」(販売店78社が主催、出品メーカー351社)が、516日から18日にインテックス大阪で開かれた。会場規模は前回展の約13倍と過去最大。3日間で11889人が来場、目標の130億円を49%上回る1364084万円の売上を記録した。
 開会式では主催店を代表して西川産業の西川正一社長が「2021年以降の我が国経済を俯瞰し、関西のモノづくりの堅調さに思いを致せば、今が不況だというのは当てはまらない。景況はまずまず良い。大阪どてらい市という商いの場を共有し、今後のビジネスチャンスを得るために互いに連携、協働、協業してテーマである『駆け上がれ、さらなる高みへ!』を実践したい。数字の上ではその素地は十分ある」と挨拶。出品メーカーを代表してオーエスジーの大沢伸朗社長は「景気低迷に伴い、中国の巨大な供給力が周辺国へのデフレ圧力となっている。対抗策として我々メーカーがすべきは技術力をいっそう磨くこと。そして商社の皆様は生産全体に対する課題解決力を磨き、総合提案をお客様へ提供することだ。再生エネルギー活用などの持続性を追求し、そうした提案力を付加価値として重ねれば十二分に渡り合えると信じている。来場者に新たな可能性を追求する場を提供するという決意で、大阪どてらい市を成功に導きたい」と話した。事務局本部を代表して山善の岸田貢司社長は「設備投資をためらっておられるお客様もたくさんおられるが、その方々の背中をポンと押す契機がどてらい市だ」と挨拶。開催期間が重なったMEX金沢2024と開催テーマの「駆け上がれ」というフレーズも一致したことに触れ、「我々を取り巻く景気は決して悪くない。脅威はあるが、駆け上がっていこう」と鼓舞した。

■自動化や新製品

 展示では新設の「テーマゾーン」が見所となった。「物流ゾーン」に出展したトーヨーコーケンは重量物搬送を省力化するバランサーを協働ロボットが操作するデモを披露。20?`可搬のロボットが人のようにバランサーを使い75?`のワークを運んでみせた。「アタッチメント切り替えで同じロボで小物も運べる。1台のロボの価値を最大化するシステムだ」とする。
 2月に発売した新たなバスルームブランド「SELEVIA」を披露したのはクリナップ。「お風呂イコール洗い場と捉えるのではなく、リビングのようにどこまでも自由に使ってほしいとの思い」(担当者)で開発したハイエンドバスルームだ。ゆったり過ごせることに加え「5月に発売した業界初の除湿乾燥方式の除湿ファンを組み合わせれば素早い乾燥が可能」と浴室の価値を拡げられる点を訴求した。
 スーパーツールは4月にローンチしたRFID吊クランプ管理システム「SMAЯT(スマート)」をPR。吊クランプに搭載したRFIDで製品数や点検状況を管理する「国内初」のサービス。「製造番号等の入力でRFIDがない吊クランプも登録できる。重量物を扱う吊クランプは危険がつきものだがスマートは整備状況が把握しやすく、現場の安全を支える」(担当者)。使用前点検はいつ・どこで点検したかと、点検結果が履歴に残る。
 卓上型の全自動ドリル研磨機「Xin」を初公開したのはビック・ツール。「世界初」というフラットドリルの全自動研磨機能を搭載した。流線形のボディが目を引く。「従来機からデザインを一新した。JIMTOFにも出品予定で国内外にデザインも含め注目してもらえたら」と言う。1台でフラットドリルもレギュラードリルも研磨でき、タッチパネルでドリル径など簡単に設定可能。

2024610日号掲載)