省エネ・環境負荷モデル続々
三井精機工業は3月9日、新型コンプレッサ3機種をお披露目した。製品発表にあたり、加藤欣一社長は、同社に対する直近の需要に対して「景色が変わった」と表現。「2月からは休日出勤して生産に当たってもらっている状況。旺盛なニーズに応えるためにもラインナップを拡充した」と語った。
水潤滑インバータオイルフリーコンプレッサ「i?14000X」は、さまざまな現場からのニーズが豊富な37?`ワットタイプ。独自のZ-screwが長寿命、低騒音、低振動を実現する。「他社からも水潤滑方式は出ているが、機構的に熱を持ちやすくエネルギーロスが生じがちだが、当社の新製品はエネルギー効率が良く、年間約24万円の電気代を削減するとともに、年間約8?dのCO2削減が可能」(同社)。
水潤滑式は半導体のクリーンルーム向けやHACCP対応が求められる食品産業からのニーズが多く、従来の油潤滑方式にミストフィルタを組み合わせていた現場から置き換える動きも少なくないという。
屋外設置モデルの37?`ワットタイプ新製品「ZgaiardX ZV37」は従来機種より設置面積を約20%削減し、省スペース化を実現した。「コンプレッサを設置したいが既存工場では設置スペースが確保しにくい、といった声から開発した。横からの風雨にも耐える設計で、防水は保護等級IP23を取得している」(同社)。
オイルフリースクロールインバータコンプレッサ「D-escal」は移動も楽に行える小型タイプながら、低騒音、低振動、クラス最大吐出空気量を実現。一般の工場から建設現場まで幅広いニーズを見込む。
(2021年3月25日号掲載)