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ダイヘン、主力溶接機5機種を統合したハイエンド機

(株)ダイヘン

5機種を1機種に統合したハイエンド溶接機「ウェルビー ザ・ショートアーク」

送給装置とトーチもリニューアル

 ダイヘンは917日、溶接電流350Aの半自動溶接機としてラインナップする5機種を1機種に統合したハイエンド溶接機「Welbee The Short Arc(ウェルビー ザ・ショートアーク)」を受注開始した。
 最高級デジタル機の「Welbee」シリーズの低スパッタ性と安定したアークによる高い溶接性能を備えながら、ミドルレンジ機並みの価格で市場に投入。大型LCD操作パネルで使いやすさを高め、高い堅牢性と信頼性も兼ね備えた。「溶接アドバイザー機能」を新規搭載し、溶接時の困りごとに対してQ&A形式で内部機能や調整項目を提案する。
 「多種多様なラインナップ集約により、技能レベルや溶接姿勢、使用環境や価格など考慮して選定する手間がなくなる。ハイエンド溶接機でありながら中価格帯の価格と『溶接機の決定版』となる1台」(溶接・接合事業部 森田幸也企画課長・以下同)と自信を込める。
 溶接時のエネルギー消費効率を高め、消費電力やCO2排出量をサイリスタ機に比べ20%抑制。また、溶接電源の保証を、2年間から3年に延ばした。
 ワイヤ送給装置と溶接トーチも同時に新型へアップデート。ワイヤ送給装置は最軽量10㌔(従来比25%減)の小型化・軽量化を実現した。トーチを握りやすい形状に一新、樹脂部にバイオマス素材を採用し、樹脂成形におけるCO2排出量を75%低減した。
 メーカー希望価格は、溶接電源およびワイヤ送給装置、溶接トーチ、ガス流量調整器、ケーブル・ホース類の半自動仕様一式で966000円(税抜き)。年間6千台の販売を見込む。

2024925日号掲載)