椿本チエイン出資のNexa Wareら、遠隔フォークリフト操作システムを事業化へ
- 投稿日時
- 2025/04/16 09:00
- 更新日時
- 2025/04/16 09:00

遠隔フォークリフト操作システムの検証機
椿本チエインとKDDIが共同出資するNexa Wareは、三菱HCキャピタルとロジスティードと物流倉庫向けの遠隔フォークリフト操作システムの事業化に向けた共同検討に合意し、基本合意書を締結した。3社で遠隔操作ユニットの開発や冷凍倉庫などの過酷な環境下での検証を行い、2025年度中の販売開始を目指す。
物流需要の増加などで物流業界は労働力がひっ迫している。フォークリフトオペレーターの技能や人員確保が物流倉庫の稼働率にも影響しており、暑さ・寒さなどの厳しい作業環境は健康管理の面から改善を求められている。
開発中の遠隔フォークリフトは、既存のフォークリフトにセンサーや複数のカメラなどを後付けすることで遠隔操作を可能にする。各操作レバーを遠隔操作するためのアクチュエーターも開発し、レバーの加圧力の微調整など操作性は有人と同じという。
遠隔操作により複数拠点のフォークリフトを倉庫外から操作できるため、夜間など人が集まりにくい時間帯も少人数で運用ができる。冷凍倉庫や空調のない倉庫などの厳しい環境の作業を代替でき、就労世代や障がい者雇用の拡大にもつながるとする。
(日本物流新聞2025年4月10日号掲載)