
専門知識不要の新・対話型ソフト
中村留精密工業はシンプルで直感的に操作できる対話型NCプログラミングソフト「Protona」を発表。6月末から2スピンドル2タレット複合旋盤「NT-Flex」に標準搭載を始めた。GコードやMコードを覚える必要がなく、一定の図面理解で初心者もプログラム作成ができるようになる。搭載機種は順次拡大予定。
Protonaはガイダンスを確認しながら対話形式でプログラムを作成。図とテキストの解説により専門知識がなくとも操作できる。作成したプログラムは同じソフトで加工後の形状やパスが確認可能。各系統の加工時間を表示してドラッグアンドドロップで工程を入れ替え、タイムバランスを調整するなど素早いプログラム作成を支援する。
中村匠吾社長は「手打ちのプログラム作成はGコード50種類、Mコードは100種類あり覚えることが多い。複合加工では各系統間で独自のコードを覚える必要があり同時加工の待ち合わせ設定などさらに複雑化する。この課題を解決するのが直感的にコードを覚える必要なしに、複合加工の工程設計も安心して素早くできるProtonaだ」とする。
(日本物流新聞2025年7月10日号掲載)