連載 扉の先〜自動化時代の挑戦者たち一覧

ソニーセミコンダクタソリューションズ、センシング領域を深耕

デジタルカメラやスマホカメラのレンズ直下に設置されるイメージセンサーは、人の眼の「網膜」に当たる。網膜が受容した光を電気信号化し脳に送るのに対し、イメージセンサーも受容した光を電気信号化し後段の処理デバイスへと送る。

扉の先86/超低床と超シンプルの2台を開発

昨年10月の「名古屋スマート物流EXPO」で初披露された2台のAMRが、その場で50件近い引き合いと、すぐに注文も得た。1台は国内最低床クラスという高さ180㍉の「AMR-180」、もう1台は操作の簡易さを突き詰めたけん引型の「AMRキャリ...

扉の先85/ロボット人材育成に本腰、愛知県やSIer協会

中小企業へロボットを普及させるのに、自動化を担うロボットシステムインタグレーター(ロボットSIer)の慢性的な人材不足が課題となっている。(一社)ロボットシステムインテグレータ協会(ロボットSIer協会)の久保田和雄会長(三明機工社長)は中...

扉の先84/強みは目と手、標準機開発で成長へ 

金融機関や流通店舗等で使う通貨処理機。この分野の世界最大手・グローリーが2017年に立ち上げた新ビジネスはロボットSIer事業だった。キャッシュレスが進むなか「新たな柱を作らねばという危機感がありました」とロボット事業営業部の玉田吉広部長は...

扉の先83/純国産を貫く搬送ロボベンチャー

AGVやAMRに参入する企業が増え「さながら戦国時代」との声も聞かれだした。だが目を凝らせば多くは中国をはじめ海外勢で、国内メーカー、それも量産に漕ぎつけた企業に限れば意外なほど数は絞られる。創業以来、純国産を貫く福岡発のロボットベンチャー...

扉の先82/コンサルから運用までバックアップ

「これからタイに行ってきます」、「東京で打ち合わせです」、「静岡の案件終わりました」。フレアオリジナルのX(旧ツイッター)を見ると、国内外を問わずあらゆる自動化を手掛けているのが手に取るように分かる。 同社は長野県坂城町に拠点を構えるロボ...

扉の先81/通貨処理機メーカー発「8軸ロボット」

昨年12月に開催された国際ロボット展において、一風変わった動きで注目を集めていたのがローレルバンクマシンの8軸多関節ロボット「xLobomo(クロスロボモ)」だ。

扉の先80/アクアドローンで漁業のIT化促進

農業や畜産業では機械化、IT化がかなり進んでいるが漁業、さらに養殖業はやや後塵を拝している。豪雨被害での塩分低下で北海道浜中町の火散布沼(ひちりっぷぬま)の養殖場施設でウニの大量斃死が起こり2014年の夏、地元から「何とかならないか」と相談...

扉の先79/国際ロボット展から【中編】

東京で12月2日までの4日間開かれた第25回国際ロボット展は14万8千人が来場する賑わいを見せた。ネット通販の拡大に対応したマテハンとしてのロボットや、ロボットと組み合わせてライン構築できるコンベヤに注目した。

扉の先78/国際ロボット展から【前編】

東京で12月2日までの4日間開かれた第25回国際ロボット展は昨今の人手不足ニーズに応える数々のソリューション発表の場とあって、コロナ禍前の第23回を7千人上回る14万8125人(速報)が来場する賑わいを見せた。協働ロボットは可搬質量を高めた...

扉の先77/100万円からの6軸協働ロボが拡大中

可搬重量2㌔、6軸でリーチ660㍉のドイツ製協働ロボットが、100万円程度で導入できる。内蔵型コントローラの価格も含まれており、さらに教示やシミュレーションができるソフトウェアも無料だ。ドイツに本社を置く樹脂部品メーカーのイグスは、この明快...

扉の先76/中小企業向け協働ロボットをパッケージで

 労働人口の減少は、直面している避けられない事実。とりわけ製造業の人材不足は深刻で、同時に生産効率の向上も求められる。しかしロボット導入やDX化と言われるものの、何が必要なのかどうすればいいのか不明瞭という声もある。 大阪府八尾市で冷間鍛造...

扉の先75/自らの手で動かす搭乗型ロボット

人間がヒト型の大型ロボットに搭乗し、意のままに操る。ガンダムやエヴァンゲリオンなどロボットアニメの世界にようやく現実が追いつきはじめた。 「SFの世界を現実に」を掲げ創業したツバメインダストリは今年6月、搭乗型ロボット「アーカックス」初号...

扉の先74/KUKA一途にロボット切削を探究

レンガの壁に囲まれ、長さ2㍍以上の一枚板のテーブルがでんと据える。窓際にはカウンター席が配置され、落ち着いた洋楽が流れる。どう見てもバーだ。一杯飲みたくなりますね、と感想を漏らすと「本当に飲めますし、飲みに来られるお客様もいらっしゃいます」...

扉の先73/「何から始めたらいいか」に応える

業種・業態を問わず多くの企業がDXに関心を寄せる中、順風満帆にDXを推し進めているといえる企業は決して多くはない。また中小企業においては「何から手を付けたら良いか分からない」、「費用対効果が不明瞭」という声も多く聞かれる。

扉の先72/「柔軟な自動化」を大企業ベンチャーが実現

都心から1時間弱、最寄り駅を降り立つとかすかに漂うゴムの匂い――。世界トップのタイヤメーカー・ブリヂストン。その東京工場内の研究開発拠点「ブリヂストンイノベーションパーク」において、同社初となる社内ベンチャー「ブリヂストン ソフトロボティク...

扉の先71/ロボットで大物ワークを切削

近年、ロボットアームの先端に刃物を取り付けて切削加工する事例が見られるようになった。マリノプロジェクト(兵庫県神戸市)はおよそ10年前からロボット切削に挑んでいる。6×2㍍のテーブルに載せた大型ワークをKUKA製120㌔グラム可搬の多軸ロボ...

扉の先70/超多品種生産に対応する「AI活用」挑戦

新潟県長岡市において、さまざまなモノ作り現場を支える製造装置やその構造部品を手がける和(やまと)コーポレーション。11の製造工場には70台を超える大中小のマシニングセンタや複合加工機、旋盤、放電加工機、レーザー切断機、ベンディングマシン、ロ...

扉の先69/ロボットにも環境に合った作業着を

協働ロボットの表面を覆うスリムなシルエットのカバー。ピタリとした作りのため動きを阻害するのではと勘繰ってしまうが、ロボットはカバーなどないかのようにスムーズに動く。「弊社のカバーはフィット感と動きやすさが違います」と、カバーを提供するナベル...

扉の先68/倉庫運営をスマートに

AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行型搬送ロボット)、デジタルコンベヤ、自動倉庫、ピッキングロボットなどが物流施設に導入されている。少ない人手で仕分け・搬送・梱包・出荷を効率化するためだが、「やり方を間違えると逆効果になるケースがある」と...

扉の先67/国内屈指のAIエンジニア集団

「弊社は独自の技術に強みを持っていますが、弊社が提供する価値はユーザーの『利益の最大化』であり、技術を押し売りすることではありません。既存技術のほうが投資対効果に優れていると判断すれば、積極的にそちらをお勧めします」

扉の先66/名古屋に開放感ある新工場

2階の事務所からも会議室からもガラス越しに階下の工場の様子がよく見える。210キロ可搬のファナックのロボットを使ったヘミングシステム(自動車ボンネットの外周の折り曲げ)や600㌔可搬の安川電機ロボットを利用したレジャーボートをつくる設備(1...

扉の先65/「自動化できない」なんて言わせない?

ロボットSIer各社の取り組みでロボットでできることがどんどん広がっている。遠隔操作で人の手による微妙な操作を伝えたり、配膳ロボットを協働ロボットと組み合わせたり、異なるメーカーのロボットを同期して連携させたりすることだ。

扉の先64/惣菜盛付けロボット 続々導入

惣菜盛付けの自動化が進みそうだ。食品業界のなかでもとりわけロボット導入が難しく労働生産性が低いとされてきたのがこの分野。惣菜は形が一定でなく、力を加えると変形し、種類も多いからだ。だが、経済産業省がベンダー企業とユーザー企業を結びつけ、ロボ...