連載 扉の先〜自動化時代の挑戦者たち一覧

扉の先63/ロボットを自動倉庫やAGVに組合せ

マテハンや製造に用いられるロボットの柔軟性が増し、適切に管理できるようにもなってきた。ロボットSIerは現場のニーズに応えるパッケージ品を用意し、市場が広がる物流業界に訴えている。

扉の先62/ユーザー教育が協働ロボ普及のカギ

昨年11月に発表されたグローバル・インフォメーションによる市場調査レポート「協働ロボットの世界市場」によると、その市場規模は、2021年の12億米ドルから年平均成長率43.4%で成長し、2027年には105億米ドルに達すると予測されている。

扉の先61/不定形な食材でも柔軟対応

無造作に積まれた唐揚げを一つひとつ器用につかんで、トレイに盛り付ける。形は不揃い、色味も微妙に違う。それでも見分けて判断するところがアールティ製協働ロボット「Foodly」の魅力だ。

扉の先60/自律性増すマテハン

マテハンにロボットが利用され自律的に稼働するようになってきた。だが、それらが提供する価値はそれだけではない。搬送物をキズつけず丁寧に扱い、長いリーチで高所にも手を伸ばし、素早く運ぶ。そんな機能が強化されている。

扉の先59/「街」と呼ぶ多機能型物流施設

ビル入り口の顔認証ゲートを通って3階に上がると、だだっ広いコンクリートのフロアでAGF(無人搬送フォークリフト)とAMR(自律走行型搬送ロボット)を組み合わせた実証試験が行われていた。大型トラックに積まれた1㍍立方の荷物をAGFが取り出して...

扉の先58/近未来の製造現場見せる

5軸加工機横にある画面に登録済みのワークや工具、治具の情報を呼び出し、それを実際に正しくセットしていく。

扉の先57/AMR→複数台・異種を短期導入

多くの工場で多数のAMR(Autonomous Mobile Robot=自律走行型搬送ロボット)が行き来する時代がすぐそこまで来ているのかもしれない。そう感じさせるのはオムロンが1年ぶりにアップデートし、9月1日にグローバルで提供を始めた...

扉の先56/AIピッキングを破格値で提供

機械学習とビジョンカメラを活用したロボットによるピッキング。数年前はベンチャーなど限られたプレイヤーのみがチャレンジしていた領域だが、eコマースの増加や労働力不足といった背景も後押しし、最近ではロボットメーカーや大手マテハンメーカーも続々と...

扉の先55/自動車部品メーカーがロボットSIerに

自動車部品メーカーの井原精機(岡山県井原市)は国内4工場で主力のステアリング部品やハブユニット、ディスクローター、駆動部品を製造する。近年はそれら部品加工ラインにロボットを導入し、笠岡工場ではオイルポンプ加工ライン(2018年)、高周波焼き...

扉の先54/3社協業で検証センター開設

近年、産業用ロボットや5G、AIの検証施設が相次いでオープンし、失敗のない工場自動化のための環境が整いつつある。

扉の先53/ロボットのまち南相馬から世界へ

2011年3月、東日本大震災による甚大な被害を受けた福島県南相馬市原町区。かつて津波が押し寄せた場所は、土地改良と大規模なかさ上げが行われ、南相馬復興工業団地として生まれ変わった。

扉の先52/線状物を高速ハンドリング

直径1㍉にも満たない光ファイバーをロボットが掴んだかと思うと、姿勢を修正しつつ約2㍉の穴にするすると通してしまう。この間わずか数秒ほど。

扉の先51/リピート増すMC・ロボ・治具の一括納入

6軸制御の工具研削盤が20台ほど並び、そのすぐそばに設置した3次元検査装置でワークの品質を担保する。工具研削盤の数に対して作業者の数が極端に少ないのは、ATCとワークストッカーの付いた牧野フライス精機製研削盤は8台を1人が担当し、独ワルター...

扉の先50/半導体・液晶工場で培った搬送技術

生きのよい魚を発泡スチロール製容器の特殊な液体のなかに入れるとわずか数秒で凍って動かなくなった。

扉の先49/世にないシステムを開発

積み重なったクラフト紙の束から4軸ロボットが決められた枚数だけすくい上げ、それをもう1台の6軸ロボットが受け取ってボトマー(筒状のクラフト紙の端面を接合して袋状にする機械)に1束ずつ投入する。

扉の先48/難易度高い上位システムを担う

ロボットと3Dビジョンセンサー(上部)を組合せてランダムピッキングを行う装置を紹介する営業技術部の柴田和宏部長。吸着とクランプのダブルハンド機構としていることがポイントと語る。

扉の先47/斬れ味抜群のロボットマシニング

オレンジ色のロボットアームが、アメリカンコミックの女性主人公の彫像を、細部に至るまでリアルに切削していく――。

扉の先46/ライフサイクルのすべてを支援

昨年3月に竣工した、60人収容のセミナールームを含む濃紺の3階建て本社ビルは自動化事業の著しい成長を物語る。松栄テクノサービス(愛知県長久手市、社員59人)は「ロボットのライフサイクルのすべてをサポートする」と謳うひと味違ったロボットSIe...

扉の先45/実物大「動くガンダム」横浜で始動

1979年の初放映以来、ロボットアニメの金字塔ともなった「機動戦士ガンダム」。その実物大立像がお台場に登場したのは2009年。潮風公園内における展示は約2ヶ月で約415万人を動員する人気を博した。

扉の先44/双腕スカラロボに特化

売上高の6割を占める電子基板を中心に基板検査装置(約2割)、鏡面研磨機(約1割)などの事業のほか、商社としての顔をもつ太洋工業(和歌山市、社員222人)。

扉の先43/国産初の手術ロボット誕生

川崎重工業と医療検査機器メーカー大手のシスメックスが共同出資するメディカロイドは、昨年11月中旬、国産初となる手術ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」を報道陣に公開した。

扉の先42/扱いにくいバラ積みを高速ピック

積み重なった突起のあるコネクターに適度な振動を狙いすまして与え、バラしてピッキングする。毎分60ピックは1秒間に1個拾い上げるペース。絡まりやすいバラ積みワークであることを考慮すると相当速い。

扉の先 37/ ユーザー目線の検証、VRを活用

200インチの大画面液晶モニターの前で、数人の技術者が熱の入った議論を交わす。画面に映し出されているのは、ほぼ実物大のロボットシステムの3D映像。FAシミュレーターを使って、ロボットやコンベヤの動きをあらゆる角度から確かめながら、「ここのサ...

扉の先 38/次世代型「進化を続ける製造ライン」

ロボットSIerを中心に、製造業のDXを推し進める企業コンソーシアム「チームクロスFA」が9月、「SMALABO TOKYO(スマラボ東京)」を東京・千代田区にオープンした。