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産業潮流

プレスブレーキ×ロボット急浮上、MF−TOKYOで板金3強が訴求

投稿日時
2025/07/25 11:38
更新日時
2025/07/25 11:41

プレスブレーキとロボットの組み合わせが急浮上している。東京で7月19日までの4日間開かれた鍛圧機械の専門展「MF-TOKYO2025(第8回プレス・板金・フォーミング展)」に、板金加工機の世界市場で3強とされるメーカーがいずれもその実演を目玉に据えた。

セル内に人が入って作業することもできるトルンプのロボットユニット

アマダは後付け可能な協働ロボットを付けたベンディングマシン「EGB-8025e+CR-010B」を出品。同社がこの用途に協働ロボットを採用するのは初めて。「省スペース化が図れ、導入コストも抑えられる。ロボットのティーチングは専用タブレットを使って雛型に従って入力するだけなので誰でも扱える」とメリットを話す。レーザースキャナーで動作範囲内の人の立ち入りを検出するとロボットは速度を落とす。

トルンプは曲げ加工機「TruBEND 7050+自動化コンポーネント「FlexCell」を紹介。同社はこれまでワークの搬入出を含めた大規模な全自動システムを提案してきたが、必要に応じて着脱が可能なロボットユニットとして提案するのは初めて。ユニットを加工機に付けたまま人が手動で曲げ加工を行うこともできる。

「当社が5年ほど前に発売した時、『こんなの売れないよ』と業界で言われたもの。今やトレンドになった」

そう話すのはバイストロニックジャパンの宮島弘之社長。同社が先行して販売する産業用ロボットを含む「Mobile Bending Cell」を、日本初披露となったプレスブレーキ「ByBend Star 80/1530」につなげて見せた。ハイブリッド式の油圧サーボ駆動のプレスブレーキは動きが止まれば油圧ポンプが完全にオフになる省エネ仕様。

1面トップ・MF-TOKYOで3強がプレスブレーキ×ロボットP2.jpg

バイストロニックジャパンのロボットユニット(左)はプレスブレーキ(右奥)に15分ほどでセットアップでき、簡単に移動・着脱ができる。

(日本物流新聞2025725日号掲載)