業界統計
7~9月の産業用ロボット、受注が2年ぶり増
- 投稿日時
- 2024/11/14 09:36
- 更新日時
- 2024/11/14 09:37
「底打ち感が鮮明に」
(一社)日本ロボット工業会(会長=橋本康彦・川崎重工業社長)が10月24日まとめた会員統計による7~9月の産業用ロボット受注・生産・出荷実績によると、受注額は前年同期比9.4%増の1762億円(8四半期ぶりの増加)、生産額は同8.4%減の1717億円(6四半期連続減)だった。受注からは電子部品実装機は底打ち感が鮮明になりつつあり、工業会は「垂直多関節ロボットを中心としたマニピュレーティングロボットも回復の兆しがある」とする。
出荷額(国内向けと輸出)は同5.8%減の1810億円(6四半期連続減)だった。国内向けは電気機械製造業向けが主要用途である電子部品実装用で減少、自動車製造業向けが溶接用を中心に増加。用途別では溶接用が大幅増、半導体用も下げ止まりとなった。輸出はマテハン用やスポット溶接用が大幅に減少したものの、実装用や半導体用が大幅に増加した。アジア向けは底打ちに向かう一方で、欧米では減少が続いている。
(日本物流新聞11月10日号掲載)