業界統計
11月の工作機械受注、3.0%増の1193億円
- 投稿日時
- 2025/01/10 14:11
- 更新日時
- 2025/01/10 14:12
内需に展示会効果見られる
(一社)日本工作機械工業会(会長=稲葉善治ファナック会長)が12月25日発表した11月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比3.0%増の1193億2700万円と3カ月ぶりに1200億円台を割り込んだ。
うち内需は前年同月比5.0%増の343.3億円。JIMTOF開催による効果が一部見られたものの、横ばい圏内の動きで⼒強さに⽋く動きに留まった。業種別では建設機械(124.1%増)が、鉄鋼・非鉄金属(81.9%増)、精密機械(79.0%増)が大きく伸長。一方、自動車(32.0%減)、金型(38.6%減)は低調だった。
外需は同13.6%増の849.9億円。アジアで⼤型受注が縮⼩も、北⽶(23.7%増)が増加し、堅調⽔準を維持。一方で 欧米はドイツ、スイス以外の国・地域で全て前⽉⽐減少となり、2カ⽉ぶりに150億円を割り込んだ。
日工会・稲葉会長は「受注増にはもう少し時間がかかりそうだが、来年は今より悪くなる要因が見当たらない。自動車業界の投資がいつから立ち上がるかがカギ。半導体も徐々に明確なニーズ出始めている」と語った。
(日本物流新聞2025年1月10日号掲載)