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業界統計

11月の鍛圧機械受注、15%減も「国内で設備投資の兆し」

投稿日時
2024/12/24 15:46
更新日時
2024/12/24 15:53

(一社)日本鍛圧機械工業会(代表理事会長=長利啓正・コマツ産機社長)が12月9日発表した11月の鍛圧機械受注額(プレス系、板金系機械およびサービス・部品金型)は前年同月比14.8%減の228億4600万円だった。前月に続き板金機械が国内・輸出とも堅調に推移したが、プレス系、サービス系は前年割れに。ただ工業会は「板金系は特に国内が好調で66%増となり、しばらく低迷していた国内での設備投資が動き始めている兆しが窺える」と言う。

プレス系機械は同46.6%減の64億円。このうち小型プレス(1.9%増)、フォーミング(16.3%増)が増加したが、中型・大型・超大型プレス、油圧プレス、自動化装置は減少した。板金系機械は46.2%増の89億円。このうちパンチング(2.2倍)、レーザー・プラズマ(44.4%増)、プレスブレーキ・シャー(7.7%増)が軒なみ増えた。

サービス・部品金型を除いた機械合計で見ると、内需は18.2%減の90億円。鉄鋼、一般、金属、電気向けが増加し、輸送向け(66.2%減)は減少。外需は10.8%減の62億円。中国向け(46.4%増)が2カ月続けて増えたほか、東南アジア、インド向けも増え、北米、欧州向けはマイナスに。

(日本物流新聞2024年12月25日号掲載)