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業界統計

10月の工作機械受注、9.4%増の1225億円

投稿日時
2024/12/09 15:52
更新日時
2024/12/09 15:54

アジア向け大型受注相次ぐ

(一社)日本工作機械工業会(会長=稲葉善治ファナック会長)が11月20日発表した10月の工作機械受注額(確報値)は、内外需あわせた総額で前年同月比9.4%増の1225億5000万円だった。内外需とも⼒強さに⽋ける中、アジア各国からの⼤型受注により堅調な⽔準を維持した。

うち内需は前年同月比0.6%減の334.4億円。年度半期末効果があった前月からの反動減で2カ月ぶりに350億円を割り込んだ。業種別では航空機(538.9%)が大幅な伸びを見せ、金属製品(162.4%)、精密機械(178.6%)も伸長した。一方で、建設機械(32.3%)、鉄鋼・非鉄金属(50.0%)が伸び悩んだ。

外需は同13.6%増の891.1億円。うちアジアは4988億円(163.3%)と500億円に迫る高水準を記録した。「中国からの電気・精密向け大型受注をはじめ、主要業種で高水準の受注が続いた」(日工会)。一方、欧米はやや勢いを欠く結果となった。

日工会・稲葉会長は「半導体製造装置やAI関連などの設備投資があったが、自動車関連は、足回りや内装に関する投資や、既設ラインの改造投資が散見される程度で全体的には力強さに欠く」と語った。

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(日本物流新聞20241210日号掲載)