オピニオン
台湾貿易センター 周 秀隆 副秘書長
- 投稿日時
- 2024/12/11 11:35
- 更新日時
- 2024/12/12 17:13
製造業におけるパートナーシップ拡充目指す
2024年11月18日から11月21日、
台湾精密加工部品調達商談会を福岡、大阪、東京で開催
――前回の商談会より参加企業が大きく増えました。
今回は会場の都合で100社に限定させてもらいましたが。実際にはもっと多くの企業からの参加希望がありました。為替の問題もありますが、いまだに日本企業との取引を希望する台湾企業は少なくありません。
――初めて福岡で商談会を開催されました。
九州はTSMCの進出で台湾からも大きな注目を集めています。半導体産業のみならず、自動車産業も盛んですし、距離的にも非常に近い。今回は147名のバイヤー様が訪れ、120件以上の商談があり、手応えを感じています。
――ハンドツールにおける台湾企業の強みをお聞かせください。
台湾はハンドツールにおいて世界有数の生産国です。ハンドツールメーカーは台中に集中しており、メーカー1000社以上、約4万3千人が従事している一大産業になります。そこで製造される高品質のツールは、欧米や日本の有名ブランドとして販売されているものも多数あります。
――金属加工メーカーの強みは。
これまでも電子機器や自動車関連など多数の日本、欧米メーカーとの取引実績があります。昨今では医療や半導体などのハイテク産業との取引も増加しています。加えて、昨今では環境保護を意識した製造に取り組む企業も増加しており、サプライチェーン全体の脱炭素化を目指すメーカーに付加価値の高い製品を供給できます。
――今後についてお聞かせください。
台湾と日本には確固たる信頼関係があり、アジア随一の友好関係を築いていると思います。日本には優れた技術と世界的なブランドが多々ありますが、台湾には日本の優れた技術に対応できるサプライヤーがたくさん存在しています。両国のモノづくり企業がお互いにサポートしあいながら、より強固なパートナーシップを構築していけるようにバックアップしていきます。
来年3月中旬にはTIMTOSに合わせて『台湾国際機械部品調達大会IN台北現地商談会』を開催します。また11月には福岡、大阪、東京での商談会も開催します。詳細は台湾貿易センターのホームページをご覧ください。
(日本物流新聞2024年12月10日号掲載)