住まいのリフォームコンクール、300件超の応募から国交大臣賞など決定
- 投稿日時
- 2024/10/28 11:15
- 更新日時
- 2024/10/28 11:16
全国で施工された優秀な住宅リフォーム事例を表彰する「住まいのリフォームコンクール」(主催:〈公財〉住宅リフォーム・紛争処理支援センター)の受賞者が10月3日決定した。316件の応募の中から上位賞7作品を含む入賞28作品が選定され、グランプリである国土交通大臣賞にはアトリエメイ一級建築士事務所が設計した「瀬戸 2棟空家の改修」(愛知県瀬戸市、施工:箱屋、児玉佑司氏)が選出された。
施主である設計者(金子佳弘氏)がコロナ禍によるリモートワークの普及をきっかけに、首都圏から住まいを移すことを決意。愛知県瀬戸市にある築53年の木造住居と隣接する倉庫(鉄骨造)を、住居兼ゲストルーム、カフェ・事務所、貸アトリエといった「公・共・私」の様々な機能を持つ空間へとリフォームした。
審査委員長を務めた神戸芸術工科大学学長の松村秀一氏は「人口密度が高くない地方では、地域の人たちとの繋がりをどう作っていくかが重要になる。私的な住空間に公(仕事場・貸アトリエ)や共(ゲストルーム)の機能を持たせる考え方が新しい」と評価。リフォーム市場が「我慢の結果」や「新築市場のおまけ」から「『新築にできない価値』を求めた面白い世界になりつつある」とまとめた。
(日本物流新聞2024年10月25日号掲載)