オランダのASML、4四半期連続で増収増益
- 投稿日時
- 2025/08/08 09:00
- 更新日時
- 2025/08/08 09:00

26年は業績停滞か
オランダの製造装置大手ASML Holding N.V.は7月16日、2025年第2四半期の決算を発表した。25年は通期で増収増益は見込むも、26年は不確実性が増していることから「成長が確認できない」とする。
売上高は76億9200万ユーロ(約1兆3千億円)と前年同期比23%増、ガイダンスも上回った。純利益も22億9000万ユーロと同45%増、4四半期連続で増収増益となった。AI(人工知能)向けなど先端半導体の製造に必要な極端紫外線(EUV)露光装置の販売が増えたことが要因とみる。
25年通期業績も売上高は前期比で約15%増、粗利益率は約52%を見込む。一方で、26年は「マクロ経済や地政学的な動向による不確実性が増している」ことから、「売上成長が確認できなくなった」とする。同社はEUV露光装置市場をほぼ独占しており、業績の停滞は業界全体に影響を与えると見られている。半導体業界はAIの普及とアプリケーション領域の拡大により、30年までに売上高が1兆ドルを超えると予測されている。
(日本物流新聞2025年7月25日号掲載)