新コーティングと高含有CBNを採用
京セラは10月7日、旋削加工用チップの新材種として、高硬度材の加工に向くコーティングCBN「KBN020」を発売した。汎用性が高く、自動車のシャフトやギヤなど、高硬度材が使われる産業に幅広く提案する。
新開発の高強度CBN母材に、同社の新コーティング技術である「MEGACOAT TOUGH for CBN」を成膜。耐摩耗性と耐欠損性を高めた。これにより連続~断続・強断続まで幅広い加工領域で安定加工と長寿命化を実現。汎用性も高く、CBNチップを集約することで生産性の向上につなげる。
新たに採用した母材は高い放熱性をもち、コーティング性能を引き出すことが可能。一方MEGACOAT TOUGH for CBNは高い密着性をもち、膜剥離を抑制し耐摩耗性を向上させる。標準価格は7150円~1万560円(税抜き)。
(2022年11月10日号掲載)