中国AMR大手のYouibot Robotics、日本法人が本格稼働
- 投稿日時
- 2025/03/18 09:00
- 更新日時
- 2025/03/18 09:00

日本向け開発10億円投資、サポートも重視
中国・深圳に本社を置くAMR大手のYouibot Roboticsは、2月27日に東京都品川区で日本法人の本格稼働を始め開業式を行った。同社は2017年に中国・西安交通大学ロボット知能システム研究所の出身者らで創設。ソフトバンクなどから投資を受け、現在は約400人の従業員を抱える。半導体やFA向けに年間約2千台のAMRやモバイルマニピュレーターを提供。精度や数百台規模の群制御が強みで、特に品質やクリーン対応が求められる半導体業界のウェーハ搬送などで高いシェアを持つ。日本法人のYouibot Robotics Japanは同社として初の海外オフィスで、創業者の張朝輝CEOは「日本に研究開発とサービスチームを構築し、迅速でニーズに即したソリューションを提供する」と方針を掲げた。
東京オフィスは訓練施設やショールーム、サービスパーツ倉庫を備え、中国の技術専門スタッフと日本の産業に詳しい日本の人材が協働して「技術とニーズの融合」(張CEO)を目指す。すでに狭い通路を走行できるコンパクトなAMRなど日本向けのハード・ソフト開発や技術サポートの構築に取り組んでおり、今後はこの領域に3年で10億円以上を投じる方針だ。日本の大学やSIerと協力した教育の仕組みを作り、ロボット分野の基盤となる人材も育てる考え。山善やダイドーなどの代理店との関係も強化し、FAや半導体分野を深耕する。
サービス体制も重視する。同社は中国でトラブル発生から2時間以内の問題対応、12時間以内の現地サポートを行っているがこれに近い体制を日本でも構築したい考え。サポートは中国本社と日本法人、代理店、SIerが連携して行い、SIerには中国での技術トレーニングも実施する。AIを用いたチャットによるサポートサービスも開発中で「投入の目途は立っている」という。
日本法人の張瓊社長は25年に2億円、26年に4億円、27年に8億円の売上目標を掲げ、「27年末までに黒字経営を目指す」とする。ターゲットは半導体とFAで、完成車メーカーや自動車部品工場、半導体業界などからの引き合いが「急成長している」と明かした。
張朝輝CEOは「我々が持ってきたのは単なるロボットではなく約束。Youibotは敬意をもってニーズに耳を傾け、柔軟な姿勢で地元のエコシステムに溶け込む」と語った。なお、日本法人は日本のほか欧米や東南アジアへの展開におけるグローバル戦略拠点とする方針。
張朝輝CEO
(日本物流新聞2025年3月10日号掲載)