
教示をコントローラーで、バリ取り効率化
ブラザー工業は2月28日、同社刈谷工場(愛知県)でアフターダイカスト展を開催。コントローラーで代表点を教示すると加工経路を自動生成するデバリングセンター 「SPEEDIO DG-1」を訴求。他にも30番主軸に従来モデルと比較して3倍以上となる100本の工具が搭載できるマシニングセンタ「SPEEDIO S700Xd2-100T」の実機を世界初公開した。
昨年9月に発売された「DG-1」は、DT15番という細い主軸でアルミの鋳物のバリ取りに特化した機械だ。ゲームのコントローラーのようなティーチングコントローラーで代表点を教示するだけで加工経路を自動生成。NCコードの知識が不要で経路を補正。加工プログラムに自動変換する。バリ取り加工立ち上げ工数を約30%に短縮したケースもあるという。
15番主軸で繊細に力を加えられることと、低トルク機能によりミスでワークを傷つける不安がないため、「だれでもすぐに直感的に扱える」(担当者)という。
力の強い30番主軸では教示の際の力加減が難しく同コントローラーの横展開は難しいそうだ。しかし担当者によれば15番でのバリエーション拡大は反応を見ながら、今後検討していくという。
■初公開100本工具搭載モデルも
実機としては初公開された「SPEEDIO S700Xd2-100T」のコンセプトモデルも注目を集めた。機械内の左右に36本ずつ工具ストッカーを搭載し、コンパクトながら従来モデル「S700Xd2」(最大で28本の工具を搭載可能)から大きく工具本数を増やすことに成功。工具の交換にかかる時間を大幅に短縮できるほか、コンパクトな機械内にすべての工具を収納できるため、同数の工具を収納できる一般的な大型のマシニングセンタ(主軸40番)と比較して接地面積を約40%削減できる。
コンパクトな本体に大型の傾斜ロータリーテーブルを搭載したU500Xd2に100本の工具搭載をできる「U500Xd2-100T」の開発も行っている。
(日本物流新聞2025年3月10日号掲載)