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東北どてらい市、集客4928人で売上37億円を達成

投稿日時
2025/05/07 09:00
更新日時
2025/05/07 11:44
【写真左】植松商会・植松誠一郎社長、【写真中央】日本オートマチックマシン・水野雅文社長、【写真右】山善・岸田貢司社長




生産財と消費財の即売展示会、第44回東北どてらい市(主催店43/出展240社)が411日、12日に宮城県の夢メッセみやぎで開催された。売上目標35億円、動員目標5000人に対し、売上37575万円、4928人を動員。新年度トップバッターの重責を果たした。

初日の開会式では主催店を代表して植松商会の植松誠一郎社長があいさつ。

「関税問題で世界経済が混乱しているが、我々はリーマンショックも東日本大震災も乗り越えてきた。かつて東ローマ帝国の皇帝は戦いに臨むにあたり『予期せぬことと、予期したくないことが起きると予期せよ』と語ったと言います。これからも予期せぬことはもちろん、予期したくないことが起きるだろうが、私たちはどんな状況でもプロとして結果を出さなければならない」と熱弁。

メーカー代表挨拶には日本オートマチックマシンの水野雅文社長が登壇。「今年でどてらい市は50周年。主催店ならびに事務局の不屈の精神が、全国規模の即売展示会を支えてこられた。景況は不確実さが高まっているが、浮足立つことなく原点に立ち返り足元をしっかり固めることが重要。我々の原点はお客様の困りごとに真摯に向き合い、真のニーズを正しく捉えること。どてらい市はメーカーにとって原点を再確認できる絶好の機会」と語った。

続いて山善・岸田貢司社長が事務局を代表してあいさつ。「この4月から東北支社も新たな体制で臨んでいる。東北地方のニーズを把握した人材を配置しており、この地に根ざしながら皆様と前進していきたい。50年前に誕生したどてらい市は、オイルショック真っただ中で開催された。現在も関税問題が取り沙汰されているが、どてらい市は負けない。健全な危機感と連帯感を持って進んで行く」と力強く語った。

会場内の生産財エリアには工作機械の実機が多数並び、各社ともに「東北は自動車生産や半導体関連など、まだまだ成長するポテンシャルを秘めている」と手応えを感じているようだった。またご当地のロボットSIer・マトロは「人手不足が進む東北で自動化ニーズは底堅い。中小企業でも省人化の動きが高まっている」と話した。

(日本物流新聞2025425日号掲載)