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京セラ、旋削インサートに新材種、長寿命

投稿日時
2025/06/13 09:00
更新日時
2025/06/13 09:00

京セラは520日に鋳鉄加工用旋削インサートの新材種「CA410K/CA415K」を発売した。新たなコーティングと靭性を高めた超硬母材を採用した旋削加工用工具のメイン材種。CA410Kは連続加工、CA415Kは断続加工向けで、ブレーカも豊富で幅広い加工に対応する。標準価格は税別650~2570円。

鋳鉄の切削は高い耐摩耗性が求められ、黒皮や断続部が多く安定性も必要。同社は従来の鋼旋削用材種をベースに鋳鉄加工に適したコーティングと超硬母材を開発。インサートのすくい面は特殊な表面処理で膜剥離を抑制、逃げ面は高硬度の表面膜で耐摩耗性を強化した。新開発の超硬母材は表面側の靭性を上げ、コーティング付近のクラック進展や膜剥離を抑え、長寿命と安定加工を可能にする。

(日本物流新聞2025610日号掲載)