AutoStoreは3月4日、今年提供を始める新製品の概要をまとめて発表した。同社・最高製品責任者（CPO）のParth Joshi氏は、新製品について「顧客志向を重視し、先進的な自動化により生産性を向上させ、コスト削減を実現するというコミットメントを示している。特に、AIを活用した『CarouselAI』と、顧客のあらゆるステージをサポートする『Essentials Software Package』を誇りに思っている」とコメントした。

CarouselAIは、AIを搭載したロボットピースピッキングソリューションで、これまで人手に頼っていたピッキングプロセスを自動化し、処理能力の向上と24時間365日の稼働を実現する。受注から配送までの効率を大幅に向上するだけでなく、迅速な投資回収（ROI）を提供する。既存顧客向けには大規模なインフラ変更を伴わずにシームレスな移行を実現するレトロフィットオプションも用意する。欧米で25年夏から提供開始予定（アジア太平洋地域での展開は未定）。

Essentials Software Packageは、ユーザー自身がシステムパフォーマンスを最適化できる、ルーティーンアルゴリズムやリアルタイム分析機能、レポート機能などを提供。ユーザー企業に継続的な改善を促進する。「AutoStoreのシンプルなハードウェア設計と連携することで、運用の変化や需要変動などに対して、柔軟かつ迅速な対応を可能にし、常に最高の効率性、最大限の稼働時間、シームレスなスケーリングを実現する」という。全世界で順次提供を開始している。

（日本物流新聞2025年3月25日号掲載）